「インビクタス・負けざる者たち」


アパルトヘイト政策廃止後の南アフリカにおいて
初の黒人大統領となったネルソン・マンデラ氏を描いた
「インビクタス・負けざる者たち」
観ている間、マンデラ氏から語られる言葉にウルウルしっぱなしになった

監督はクリント・イーストウッド
主演は私の最も愛する俳優、モーガン・フリーマン


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寛容の精神がこれほど美しいものだったとは

この映画のキーワードは
「赦し」

これまでに白人から受けてきた差別・抑圧・虐待を赦し
反対に彼らの誇りを奪ってはいけないと黒人同志を諭すマンデラ大統領(当時)

決して政治的打算だけではないだろうと観るものを納得させるのは
それが最も白人から虐げられた者からの言葉であることと同時に
氏の穏やかでありつつも毅然とした態度に
通常では到達することのできない
崇高な精神を感じるからだろう

後半のラグビーの試合の場面での
傷つけられても行く手を阻まれても
怯むことなく立ち向かっていく選手の姿に
祖国の誇りを取り戻すべく
様々な苦難を乗り越え前へ進む大統領の姿が重なっていく

「自らが手本となって示すこと」
チェンジリングやグラントリノなど
自身の作品に一貫して描かれていたイーストウッド監督の美学が
この映画においても随所に感じられた

映画のタイトル「インビクタス」は
27年間にも及ぶ獄中生活で
マンデラ大統領を支えたアーネストヘンリーの詩によるものとのこと


INVICTUS

Out of the night
that covers me,
Black as the pit from pole to pole,
I thank whatever gods may be
For my unconquerable soul.

In the fell clutch of circumstance
I have not winced nor cried aloud.
Under the bludgeonings of chance
My head is bloody, but unbowed.

Beyond this place of wrath and tears
Looms but the Horror of the shade,
And yet the menace of the years
Finds, and shall find, me unafraid.

It matters not how strait the gate,
How charged with punishments the scroll,
I am the master of my fate:
I am the captain of my soul


赦しは魂を自由にする(マンデラ氏の言葉)

そして自由な魂は
誰を、何をもってしても
束縛することはできない

ああ、なんて素晴らしいんだろう
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by konekohaku | 2010-03-07 11:58 | movie・theater  

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