約束



異なる学校へ通い、異なる仕事につき
別々の人生を歩んでいたと思っていた私とAさん
これまで何度も何度も時の流れの中で重なっていたのに
全く気付かず年に一度の「お元気ですか」だけで終わっていた私たち

蓋を開けてみれば二人とも
同じ劇場に行き
同じ作品を観て
同じ感動を味わっていた

お互いの相変わらずの行動に嬉しいやら可笑しいやら

それが偶然だったのか必然だったのかわからないけれど
これほどまでに喜びを感じる再会になるとは
思ってもみなかった


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ところでその同窓会には御歳八十になられる担任の先生も来て下さった
とてもとても厳しい先生だった
漢字のとめ・はね・はらい、終筆の別を完全に身につけられるまで
何度も書き直しさせられた
国語の基本をキチンと身につけられたのは
今も先生のおかげであると思っている

私たちがお渡ししたタクシー代のおつりを
次回の同窓会までお守り代わりに預かっておくとおっしゃってくださった先生は
凛として
毅然として
今も変わらず私たちに
人として目指すべき途を示してくださっているかのようだった

会がお開きになる時
これからは頻繁に集まろうと誰の口からともなく声が上がる
そして先生の米寿は必ず皆で祝おうと約束した

Aさんと次回一緒に観る作品を相談すべく
アドレスを確認しあったのは言うまでもない
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by konekohaku | 2010-04-04 22:47 | roots  

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