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「passion」 というミュージカルをご存知でしょうか

通の方には有名なこの作品も
一般的には
特に日本ではほとんど知られていないお話だと思います


簡単なあらすじです

若い将校ジョルジョは美しい人妻クララと恋愛関係にある

遠くの地へ赴任することになったジョルジョであったが
離れても尚お互いの愛は深まるばかり

そこへ病弱で醜い上官の従妹フォスカが現れる

彼女はジョルジョに思いを寄せ
執拗なまでに彼を追う
拒絶するジョルジョ
愛することをやめないフォスカ

あきらめてくれ、というジョルジョの言葉に
フォスカはこう答える

Loving you is not a choice
It's who I am

・・・中略

I will live and I would die for you

子どもが学校へ行くようになったら一緒になれるかも、それまで待って
というクララとは対照的に
拒まれても嫌がられても
絶対的な愛で自分に深い思いを寄せるフォスカを
いつしかジョルジョは愛し始めるのだった


ジョルジョがついにフォスカに愛を告白し
感涙に咽ぶ感動シーンです






映像はいいとこで切れてますね(汗)



ソンドハイムの作品です

もう音楽がとても美しくて

はじめはクララ、後半フォスカ、
二人との愛を
それはそれはロマンチックかつ情熱的に表現しています
恋をしたら
きっと頭の中でこんな音楽が流れるんだろうな
ってなメロディです

でもね
一瞥しただけだと
ただのべったべたなラブロマンスに見えるこの作品

真実の愛とは何かとか
愛とはこういうものであるとか
彼はついに究極の愛を見つけたとか
そういうことを描いているわけではなくて

実は
ジョルジョの姿を通して
環境の変化や人からの影響、時間の経過の中で
一人の人間の心がどう変化していくかを追っている作品なんです


彼もクララと恋愛関係にあった時は
唯一無二の愛だと思っていたんですよ

後半、あれは愛ではなかった
これこそが本当の愛だって
言うんですけど

クララの時だってこれこそが真実の愛だって
彼は思っていたんです

時間、環境、第三者の影響で
人の心情や感じ方って変化するもの
いくらその時はこれが絶対だと信じていても・・・

それをソンドハイムは
こてこてのラブストーリーに乗せて
彼ならではの冷静な洞察力で描いているんです



私が今日これを書いたわけは
先日友人と公開中の映画「マイレージ、マイライフ」を観ていて
ちょっとこのミュージカルを思い出したから

(あらすじは公式HP をご参照ください)

人との出会いや
生活の変化や
その時の自分の年齢とか健康状態とか

そういった事で
物の見方や考え方が変わることってあるよなぁ~
それでもその折々で考えて
歩みを進めていくしかない
どのみち
常に完全に満足した状態でいることなんて
ありえないんだし・・・

そんなことを思いながら鑑賞しました

ジョージクルーニーが素敵でした


というわけで「passion」とみせかけて
「マイレージ、マイライフ」の話でした
(ソンドハイム風?)
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by konekohaku | 2010-04-14 08:01 | movie・theater  

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