Alice in Wonderland



ルイス・キャロル原作の「不思議の国のアリス」「鏡の国のアリス」を元に
ティムバートン監督の手によってアリスの成長後が描かれた3D映画
「アリス・イン・ワンダーランド」を観てきました


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お馴染みのキャラクターがたくさん出てきますが
全く別物と思ってご覧になられた方がいいと思います
原作と同じような摩訶不思議な世界を想像していると
期待を裏切られる方が多いんじゃないでしょうか

というのはですね
原作は「次」に何が起こるか
相手がどんな言葉で返してくるか全く予測不可能で

脈略がなくて支離滅裂で
つじつまが合ってなくて
すべてのことがかみ合っていない
アリスの見ている世界は
私たちが夢をみている時に実際に体験するような
実にへんてこな感覚を覚える世界でした

登場人物が意識や思考の上に立って行動しているとはとても思えず
てんでんばらばらな発言が飛び交っていて
答えになっていない答えが帰ってくるのに
なぜかコミュニケーションとして成立して見える、
そこがすごく面白くて他にはない斬新さであり
かつ最大の魅力だと
私は解釈していたのですが

この映画では
登場人物が目標に向かってしっかりと考えて行動していて
その思考回路がしごく真っ当なんです

マッド・ハッターでさえ常識人でしたねー
オカシイのは格好だけでした


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                   (この色バランス、絶妙ですね)


彼がオカシク(madで)ないと面白くないと思うんですけどね
ごくごく普通の冒険物語に終わってしまった感じです

ジョニー・デップは好きな俳優さんですが
同じ路線なら「チャーリーとチョコレート工場」のウォンカさんの時の方がよかったです
「パブリック・エネミー」に引き続き2作連続で不発
次にバートン監督と組むドラキュラに期待しましょう

意外とよかったのが
ヘレナ・ボナム・カーター、監督の奥様です
彼女の演ずる赤の女王は頭がすごく大きくて
「千と千尋の神隠し」に出てくる湯婆婆みたいでした

あ、それとちょっとおいしい役どころの声の吹き替えに
アラン・リックマン♥氏が出ておられました
すっかりバートン・ファミリーの一員になられたみたい

その他にもバートン監督所縁の俳優さんが
声の吹き替えをされてたので
探し当てるのはちょっとしたお楽しみかも


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ストーリーは別として
アーチストとしてのバートンの才能は健在でした
もともとバートン監督が生み出す質感や色、
「画」がすごく好きなんです
ナイトメア・ビフォア・クリスマスとか大好き

アリスがうさぎの穴に落ちて以降のワンダーランドの描写は
これぞバートン・ワールドといった感じで
スリーピー・ホロウやスウィーニー・トッドの深くて柔らかな青、
チャリチョコの決して下品になることのない鮮やかな原色
今回はそれに白
彩色の妙に目を奪われました


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というわけで
視覚的には不安感の潜むファンタジーの世界を
バートン監督ならでは感性で表現していて◎、
3Dで観てよかったです


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NYに行った時、MoMAでティムバートン展が催されていました
すっごい人気でしたよ
今年の運を使い果たしたかっ!って思うくらい
ラッキーな出来事でした
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by konekohaku | 2010-04-22 07:36 | movie・theater  

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