「英国王のスピーチ」「塔の上のラプンツェル」


映画の感想を2つ


「英国王のスピーチ」(原題:King's speech)

震災前に観賞。あらすじはもう皆さんご存じだと思うので割愛。
吃音障害、その原因となったと推測される生い立ち、
話の大きな柱となるオーストラリア人(これ重要)矯正師との友情、
家族との関係、王という立場の認識、葛藤、
それらを通して垣間見えるジョージ6世の人となり・・・
すべてのエピソードが
ラストシーンでなされる「King’s speech」の本質(普遍的な意味においての)を
描くための要素として用意されている。
皮肉なことに
そこここに散りばめられた負の要素の方が
最終的にはスピーチを通して示される
王の絶対的権威の描写に強く作用するという
逆転の展開がなんとも心憎い。
なんたってこの場合
ジョージ6世のスピーチこそが最たる負の要素なのだ。
単なる友情物語にとどまらず。さすがはオスカー受賞作。

ちょっと余談になるけれど
全くの個人的意見ながらコリン・ファースの演技については
前年度オスカーにノミネートされた「シングルマン」の方が
より評価に値するように思う。
イギリス王室の実在の人物を演じるのには大変なご苦労があったと思うし
実際素晴らしい演技であったけれども
英国王は高慢と偏見、ブリジットジョーンズ、
ペイシェントや真珠やラブアクチュアリーやナニーマクフィーや(笑)、
これまで彼が演じてきた多くの役の延長線上にあるように思えたのだ。

「シングルマン」ではこれまでにないファースに出会える。
映画については話の筋はありきたりだけど
役者はもちろんのこと背景、衣装、小物に至るまで
完璧に映像が美しくて一見の価値あり。
美意識のてんこもり、陶酔必至。

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なんたって監督があのトム・フォードなのだから。






「塔の上のラプンツェル」(原題:Tangled)

映画に関してとても意見の合う
カナダ人の友人がいる(もうおっちゃんだ、・・・って私と同年代^^)。
「あれ評判ええけど、もひとつやんね」とか
「あの映画は深いよね」とか、いちいち意見が一致するのだ。
その友人に最近の映画で何がよかった?
と尋ねたらこの映画の名を挙げた。りっぱなおっちゃんが、だ。
ネットでも軒並み高評価。
こりゃ間違いないんだろうと思って英語版の方を観に行った。
ディズニーの3D映画。

うーん、正直、何がそんなにいいのかわからんかった~。
プリンセスの恋愛ものやったら「美女と野獣」の方がずっといいし
売りの3D技術も例えばUSJのターミネーターやエルモの臨場感の方が上だ。
幅広い客層を狙ったものとしては
ピクサー映画になるが「トイストーリー3」の時の方がはるかに感動した。
淡い恋にときめくような乙女心がなくなってきたんかしらん?
といい年して身の程知らずの発言。
唯一のお楽しみはラプンツェルの相手がジェイク・ギレンホールにそっくりで
ヨダレものに魅力的だったこと(完全におばちゃんですわ)。
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by konekohaku | 2011-04-17 00:29 | movie・theater  

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