Passacaglia & Fugue C-minor, BWV 582


ひょんなことから
我が家の若者その2が
パイプオルガンのレッスンを受けることになった

見てすぐわかるように
パイプオルガンは設置されている施設によって規模も形も違う
「ホールによって響きも変わってくるので
様々な場所で演奏に触れてくるように」
それが、先生が"その2"に与えた最初の課題であった


家からそう遠くない小さなホールでのコンサートを聴きに行くというので
付き合わせてもらった

・パイプオルガンは笛と同じ原理で
 空気をパイプに通すことで音がでる
・音階のどの音にするかは鍵盤で選び
 鍵盤の左右に位置するストップという装置で音色を選ぶ
・鍵盤とストップの組み合わせで決定した風がパイプを通ることによって
 フルート音色のド、トランペット音色のソ、オーボエ音色のラという風に
 様々な音を鳴らすことができる
・上部左右にある窓の開閉は音量調節時に利用する
・ ピアノと違い 鍵盤を押さえている間はずっと音が鳴り続けるので
 鍵盤を押す・離すタイミングが非常に重要
・パイプオルガン調律師の数は絶対的に不足している

等々、"その2"が演奏会の前に
習得したばかりの知識を伝授してくれた

恥ずかしながらこれまで漠然と聴いていたパイプオルガンの演奏も
こうやて仕組みを解説してもらうと
耳に到達した音色・強弱の理由がいちいち納得いく
パイプオルガンは一台でオーケストラと言われているが
演奏者が忙しくストップレバーに触れる度
面白いように音の表情が変わり
まるで大きなシンセサイザーのようだと思った
(もっと正確で詳しいオルガンの仕組みはコチラから)


さてコンサートで演奏されたのは全部で7曲
国内やヨーロッパ各地で活動をされているという
女性オルガニストによるものだった
J.S.バッハ(1685-1750)と同時期に活躍した
ヘンデル、クープラン、アルビノーニなど
まだドイツが音楽的に後進国であった時代の
ヨーロッパ各国の作曲家の曲を聴く

トリはJ.S.バッハによる「パッサカリア ハ長調BWV582」

バッハは数多くの傑作を生み出しているけれども
その中でも傑作中の傑作と言われている曲である
他の作曲者によるものと並べて聴くと
改めて曲の完成度の高さに言葉を失う
(構成:低音部による主題提示→20の変奏→3つの変奏
 →フーガ→ナポリ6度の和音→終結)

ひたひたと流れていた音が徐々に勢いを増し
輝きを内に秘めながら次々と湧き出す
ついには溢れんばかりの光を放ちながら群れと成す
強く、弱く、そしてまた強く・・・
いやもう

素晴らしすぎますって(鳥肌)

バッハが生まれた後の時代に生を受けて本当によかった
日常の些細なあれやこれやなんぞ
もうどうでもいいわ

そう期待していたわけではなかったこともあって
2人してやられた状態でホールを後にした
そして今後も"その2"のパイプオルガン行脚について行こうと
心に誓ったのだった
(嫌がられるけど;;)


b0148547_20153055.jpg





J.S.Bach Famous Organ Works
Helmut Walcha
パッサカリアの他、トッカータとフーガ ニ短調などを収録
オペラ座の怪人やスウィニー・トッドの映画版が
ほぼ、まんまぱくっちゃってるやつ
偉大なオルガン奏者のヴァルヒャは盲目であることを
当時隠していたらしい
至宝級の演奏

[PR]

by konekohaku | 2012-05-13 20:39 | music  

<< 五月の庭から ケンちゃん >>