once


今回ブロードウェイでは3本の舞台を観た(少ないなぁ)

まず1本目は「Once」
(ネタバレ含)


b0148547_19183312.jpg


劇場に入ってびっくりしたのが
なんだかよくわからないけど観客が大勢舞台の上でひしめき合っていたこと
バックステージツアーの日なのかと思ってポカンとして眺めていると
舞台のセットがそのまま本物のアイリッシュバーになっていて
観客にお酒を振る舞っていることにようよう気付く
おまけに出演者による演奏付き

劇場内は混雑したバーのようにワイワイガヤガヤ
舞台と観客席の一体感がノリのいいアイルランド音楽のセッションで
一気に高まったところで開演となる
これで私たちは今そこで起きている一組のカップルの物語と
同じ時間空間を共有する、目撃者となったわけだ

アイルランド人男性"Guy"とチェコ系の女性"Girl"が路上で出会うところから
話ははじまる

心に傷を持つ二人は、徐々に惹かれあっていくのだけれど
様々な事情によりストレートに感情をさらけだすことができない
彼らが無防備なまでに心を通わせ一体化するのは共に奏でる音楽においてであった

民族の壁、言葉の壁、置かれた状況の壁、あらゆる壁を設えて
それらを貫く音楽の力と雄弁さを際立たせる手法は
特に目新しいものでもないだろうけれど
キャストの上手さと迫力と
耳残りのいいメロディーラインが相まって
彼らの心の絆の深さがデュエットやセッションを通してずっしりと心に届く

実はこの作品の元になった映画はすでに鑑賞済みであった
繊細で静かで何とも言えないニュアンスを残す、いい映画だった

舞台版はというと
若干、観客を笑わそうとする計算が見え隠れし
観劇後は躍動感だったり生命感だったりの印象ばかり残った

それは、Girlがその日アンダーで
ただの不思議ちゃんにしか見えず
Guyが彼女に惹かれていく理由や微妙な行間や背景が
見えにくかったことも影響しているかもしれない

Guy役のSteve Kazeeさんはさすがだった
[PR]

by konekohaku | 2012-12-27 20:22 | movie・theater  

<< WAR HORSE Les Misérables >>