モーツァルト!



2010年に初めてこの作品を観たときは
正直戸惑ったのだった

東宝版ウィーンミュージカルに初めて触れた頃で
そのドラマチックな作りに慣れていない私は
勝手の違う台所で夕飯の支度をするがごとく
頭が始終あたふたとして
よさがわからないまま終わってしまった感じだった(要領悪い、汗)

昨年、幸運なことに韓国で上演された新演出の同作品を観る機会があり
楽曲と、韓国キャストによるパフォーマンスのパワーに圧倒された

そして3回目となる今回、
ようやくこの作品と自分の心をしっかりと繋ぐことができたような気がする
35歳という、モーツァルトが生涯の幕を閉じた年齢でこの舞台から去る
井上芳雄君の迫真のパフォーマンスのおかげで、、、



キャスト:

ヴォルフガング・モーツァルト 井上芳雄
ナンネール  花總まり
コンスタンツェ 平野綾
ヴァルトシュテッテン男爵夫人 香寿たつき
コロレド大司教 山口祐一郎
レオポルト 市村正親



井上君(母目線なのでそう呼ばせてください)の舞台に触れる機会は幾度もあったのだが
その演技力に心底感心したのはミュージカルではなく
「イーハトーボの劇列車」というストレートプレイでだった
東北のイケてない純粋な青年を生き生きと演じていて
実力のある人なんだなぁとその時驚いた

今回もまた、幾分高音部がきつそうだったけれど
歌に演技に日本人ならではの細やかな表現が織り込まれ
深みを感じさせる素晴らしいモーツァルトだった
役に成り切っているとはこういうパフォーマンスを指すのだろう
ほんといい役者さんになりはったなぁー

ナンネールの花總さん
とても評判のよかった前回のキャスト、高橋由美子さんと比べるとね~
という声がちらほら聞こえてきたのだが
高橋さんの演技をすっかり忘れてしまった私には(すいません)
花總さんの、無邪気な幼少期から苦悩を抱える大人へと変化していく様に
悪い点は見いだせず

コンスタンツェの平原綾さん
とても歌が上手かった、しかし 
コンスタンツェってモーツァルトの作品を後世へと繋いだ
かなり重要な人なんだけどその辺が伝わってこなかったのは脚本のせい?

男爵夫人、香寿たつきさん
韓国のシン・ヨンスクの歌が素晴らしすぎたのでどうかしら?と思って観たのだが
なんと表現したらいいのだろう?
慈しみを感じる歌、とでもいうのだろうか?
歌唱力がどうこうより包み込むような優しさにウルウルしちゃった

レオポルトの市村さん
前回は実は実はどうも演技が薄っぺらっく感じてしまったのだけれど
家族を持ち、親となられ、病気を克服された経験が役作りに影響されたのか
子への愛情と同時進行の苦悩がよく伝わってきて前回よりずっとよかった

大司教、山口さん
馬車に揺られて移動→トイレ休憩
もうここしか覚えてなかったくらい強烈に印象に残ったシーン、
今回も笑った~
膝が悪いようにお見受けしたのだけれど大丈夫かな?



しかし未だに謎なのがアマデが持っている「箱」
アマデ自身が神から与えられた「才能」なのだろうから
あれ、やっぱり要らんやんね?
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by konekohaku | 2015-01-14 20:00 | movie・theater  

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