IDINA MENZEL JAPAN TOUR~大阪城ホール


イディナ・メンゼルほどナマ歌を聞かないとその実力のほどが伝わらない人も珍しいと思う。
トニー賞やアカデミー賞のパフォーマンスでは緊張したのか伴奏とテンポがあってないし音を外すし。その他諸々どれを当たってみてもろくな映像が見当たらない。
CDの録音も彼女のまるで光の矢のように空間を駆け抜けていく伸びやかな声色を捉えているものは私の知っている限りないような。音源として格納されるとどいうわけだか声の芯から波及する微細で美しい響きは伸縮性とともに消滅し、壁にぶちあったようなある意味行き詰まりを感じるような声にしか聞こえない。
がなっているだけ、実は私もある時期までそう思っていた。

今回の来日公演、イディナの大ファンである姪に誘われチケを取ってもらったものの、大阪城ホールという大きすぎる箱でやることもあってあまり興味が持てず数日前まですっかり忘れていた。まあお付き合いしますか、程度のノリで会場入りしたが、これがとんでもなく良質のコンサートだった!そこそこBWでいろんなパフォーマーの歌を聞いているけれど彼女の歌唱力はやはり抜きんでている。とにかく器用。線の細い爽やかな歌声でありながら、楽譜に書かれている音符の数の、数十倍を味わえるような濃厚さ、ビヨンセなんかもそのタイプだと思うのだが単調に歌えばさして面白くないものも彼女にかかると、こう来たか!と驚きの連続だ。あんなに上手い「tomorrow」を聞いたのは初めてだったよ。

コンサートの様子はプロの方が詳細かつ的確に書いておられるのでこちらで。イディナの素晴らしさがよく伝わるレポです。

これ→日本武道館公演速報レポート


個人的に嬉しかったのはエセル・マーマンメロディーとしてEverything's Coming Up Rosesを歌ってくれたこと。先月GYPSYを観たところなのでヤッター!と内心ガッツポーズ。上のレポでも書かれているようにRENTのデュエット曲「Take Me or Leave Me」で客席降りした時、中学生くらいの女の子も含め名乗りでた観客がジョアンのパートを物怖じすることもなく完璧に英語で歌えたのには、みんなどれだけ作品を愛しているんだ?と驚きと感動で笑い泣き。そしてWICKEDの「For Good」をノーマイクで語りかけるように歌ってくれた時には誠実さを感じてしみじみとしてしまった。イディナの声はしっかりと隅々にまで届いていたよう。あの静かな歌が響きのない巨大な会場で届いたのだから、それは声量というよりおそらく特別な声質のせいなんじゃないかしら。

アナ雪ファンばかりかと思いきや、RENTファン、GLEEファン、WICKEDファンが大半で、どの時点からかはわからないけれど、無名のオフブロードウェイ時代から今のポジションになるまでのイディナをその時々に皆しっかりと目に焼き付けここに集まったのだなぁと思うとまたうるうるしてしまった。そしてこういったノリノリの音楽コンサートって本当に楽しいと改めて。 サザンや嵐などのコンサートに行く友人たちが「行かな人生損するで!」と言っているのがわかったような気がした。誘ってくれた姪に感謝感謝!
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by konekohaku | 2015-06-08 06:46 | music  

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