2015夏の旅~イタリア5


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さて肝心のフィレンツェ。あまりにも心動かされたものだから、自分の陳腐、稚拙、表層的な言葉で書くのを躊躇し続け今日に至る(笑)。吐き出したとたん、シャボン玉みたいに、心の中で複雑に張り巡らされていた大切な思い出が一瞬で弾けてしまいそうなんだもの。


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訪れた美術館は今回は3つだけ(+ヴェネチア1)。これでも私たちが咀嚼するには多すぎるほどの量でした。今はどこも写真撮影可に。


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今回の旅で最も強烈に私たちの心を捉えたサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。一つ一つの小さな大理石にも美意識が感じられるこの建築物、放置されていた期間も含め完成には約600年の月日がかかっているのだそう。
聖堂であることから(宗教的な)神と対峙し聖人たちを記憶するホーリーな場所であるのだけれど、妥協のない建築技術に支えられた威圧的な姿と細部に至る拘りに、不遜なまでの人間の顕示欲やら傲然とした部分が表出しているように感じました。そこに一番惹かれたかな。超越したものに対する敬畏の念と、同時に人としてのルーツを再発見したような気持ち。

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内部。床の装飾も素晴らしくて。1478年、この美しい空間において対立していたパッツィ家の者にメディチ家兄弟が襲撃され弟は死亡、兄のロレンツォは助かります。首謀者たちは絞首後ヴェッキオ宮殿の屋上に晒されたとか。殺された弟ジュリアーノの思い人は非常に美しい人でボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」↑ の女神のモデルと言われています。

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帰国前日に撮った夕暮れ時のポンテ・ヴェッキオ。建物のように見える橋の上の部分は襲撃を避けるためにメディチ家によって設けられた専用通路で、住居であるピッティ宮からウフィッツィまでを貫き現在も回廊として保存されています(ヴァザーリの回廊)。公開されている時に通ってみたいな。

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           別の日に撮ったもの。ウフィツィ美術館から。


道行く人々は紛れもなく今を生きる人たちでありながら、そこここに過去の偉人たちの残像が共存し、その後ろ姿を追いかけながら彼らの偉業をこっそりと覗いていたような今回の旅。こんな非日常の異空間においても茶の間の寛ぎを携帯してきたかのごとく、安心感と笑いをもたらしてくれた同行者にも感謝せねば。さよならイタリア!また来るね。
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通行の邪魔になりそそくさと停止したので尻切れトンボですが、、、
         


    
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by konekohaku | 2015-10-07 23:51  

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