2015年 05月 17日 ( 1 )

 

2015.5 UK 11 ~Gypsy


今回は観光をしたいという姪の希望に添い観劇は1本のみ。初めからこれと決めていた作品があったので他は全くチェックせず。Wickedを選択した姪とは別行動をとることにしました。土地勘のない彼女にでも(私もありませんけどね)不安なく往復できるよう地下鉄の乗り方に慣れる頃であろう最終日の夜にセッティング。チケットは早めに押えたので姪の席は前から5列目ど真ん中でエルフィの旅立ちを下から見上げるにはベストポジション、さぞかし感動してくれることでしょう!

さて私が観たのは「Gypsy」。実在の人物 Gypsy Rose Leeとステージママとして有名だったその母親との関係を、Gypsy Rose Lee自身が綴った伝記を元に描いた作品で、まだ20代だったソンドハイムが作詞を手掛けていることでも有名です。

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舞台版は母親が主役。ある時期まで自分の言いつけを無条件に聞いていた娘の精神的自立に戸惑う母親、母親からの愛情への渇望と同時に自らが育んだ自信が二人の関係を悪化させていることに葛藤する娘。母娘の形は千差万別ですが私は自分と実母との関係に、また娘と母親としての自分との関係に重ねあわせ、どちらの思いにも共感するところがあり涙が止まらなくて困りました。
最後の最後まで母親に焦点を合わせた2003年のサム・メンデス版に比べても、今回の演出はたとえ表面的には袂を分かつように見えていても、心の底にある決して断ち切ることのできない母娘の絆や愛情をきちんと表現していて余計に泣けた。

母親役にはImelda Staunton。夢を実現させようと輝いていた時代そして老いて現実を知った時、その時々の心情の表現は見事でもう文句のつけようがなかったです。一方娘ルイーズを演じたLara Pulverは、弱々しく地味な少女時代を経て後半隠すことのできない妖艶さとオーラを爆発的に開花(ドラマ「シャーロック」での悩殺ぶりを彷彿させます)。その二人の逆方向への変化と対比が鮮やかで素晴らしかった。

見た目の美しさとか生命的勢いなど、老いとともにどんどんと失っていく女性と成長とともに次々に手に入れていく女性、それはまるで繰り返される人間の一生のサイクルを客観的にみているようでもあり余計胸に迫るものがありました。若い頃に同じものを観てもこれほど心動かされることはなかったかも。

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ところで姪ですが、どれだけ喜んで帰ってくるかと思いきや「WEキャストはUSJキャスト並みやったわー」と期待外れだった様子。ガイド役を引き受けたからには旅の最後を最高の思い出で終わらせてあげたかったのになぁ。なかなか思い通りにはいかないもんです。

というわけで、バッキンガムパレスでの大失敗や期待外れの観劇などありましたが姪は楽しかったぁを連発、端折ってしまいましたがイギリスで食べたいといっていた料理も概ね制覇し大満足だった様子。翌朝ロンドンシティ空港より二人して無事帰国の途に就くことができました。ストップウォッチを握りながらの短距離レースのような旅でしたがそれでも姪がよければそれでよし、今はただ写真を眺めながらほんまに落ち着きのない旅やったなぁと思いだし笑いする日々なのでしたー。

(やっと終わり)
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by konekohaku | 2015-05-17 19:30 | イギリス