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The Best Offer



面白い映画を観た

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これを読んでくださっている方が私のように天邪鬼だったり、
世の中を眉唾で見る傾向にある人だったら
ちょっと登場人物の行動や言葉に注意を払うことで
この物語の着地点は途中からおおかた予想がつくだろうと思う。
私も登場人物が出そろったところで大体の結末は読めてしまった。

予測したストーリーがそのままの展開で終わった時、
いつもなら篠沢教授のように
「非常に不愉快」と切り捨てたくなりそうなものだけれど(古っ)
この作品はどこかが違う。
何か出口の見えない
細かく組み込まれたピースの中にでも取り残されたような
なんとも不思議な感覚で
観終わったあともじわじわと私の心を捉えて離さなかった。
劇中何度も出てくるゼンマイ仕掛けのように
連鎖して、連鎖して、思いが駆け巡る。

監督のジュゼッペ・トルナトーレ
(「ニュー・シネマ・パラダイス」「海の上のピアニスト」)が
「結末は愛を信じる人、信じない人で、受け止め方が変わるでしょうね」
とインタビューで答えているように、
レビューなどを見ていると
非常に後味が悪かったり、私のようにささやかな幸せを感じたりと
この映画に対する反応は様々。
1回目、2回目で感触が変わった人もおられるようだ。
(参考までに)



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There’s always something authentic concealed in every forgery.

映画に出てくる肖像画の数々は、
主人公の隠し部屋に飾られているうちの1割が、
その他の場面では7割が本物らしい。
登場人物のとるポーズも有名な作品をなぞらえていたり、
ハンマースホイ風?といった部屋なんかも出てきたりと
視覚的にも楽しい。



そしてジェフリー・ラッシュ。

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冷ややかにも温かにも感じる視線、
隙のない、または隙だらけの行動、
皺の一本一本に至るまでが
主人公のこれまでの人生と芯の部分に隠されていた人間性を語っていた。
ジェフリー・ラッシュだったから、
私にとってこの映画はミステリーではなく、
極上のラヴストーリーに映ったのだろうと思う。


公式サイト
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by konekohaku | 2014-02-01 23:09 | movie・theater  

4Stars (とウィーンミュージカルコンサートⅡ)


放置してしまいました、すいません

随分と時間がたってしまったので
先日行った「ウィーン・ミュージカル・コンサートⅡ」
との比較を交えながらざっくりとした感想を


4Stars はレア・サロンガ、ラミン・カリムルー、シエラ・ボーゲスという
世界トップレベルの歌い手と
日本のミュージカル界若手代表の城田優君とのジョイントコンサート

悪かろうはずがないと
誰もが確信していた夢のような企画だった

事実、期待していたけれども期待以上に素晴らしかった
・・・彼らの歌唱という点においては





コンサートは2部構成
前半はメドレーでロジャース&ハマースタインやソンドハイムなどの、
ミュージカル史に残る名曲を
後半は4人にゆかりの曲と今回音楽監修・編曲を担当した、
ジェイソン・ロバート・ブラウンの曲を中心に紹介
楽しいショーだったが全体的に少々不満が残る内容だった


幕開きで「ALL THAT JAZZ」(CHICAGO)のトランペットの音が聞こえた時から嫌な予感が
(以下太字は私の内なる声)

華々しく4人が登場
身体をくねらせフォッシー風のセクシーポーズをとり
ジョン・カンダー&フレッド・エッブの名曲を歌い始める
いややや、レア、ラミン、シエラにこの曲は似合いませんて。
それで映画版「CHICAGO」のCDを売店に置いていたんやな


ソンドハイムの「BEING ALIVE」
名曲中の名曲だが(以前当ブログにて紹介したことあり)
この曲の魂ともいうべき重要な部分をカットし一部分だけを歌わせているので
深さを欠いて、まったく心に響いてこない
ラミンが歌うてるのにもったいないなぁーっ
ラミンはわかりやすくて、
これまでに歌いこんできた歌とそうでない歌の出来の差が明確で、
この曲の時もとってつけたように感じた

「'TIL I HEAR YOU SING」 では
誰もがこのロマンチックなラブソングの
ラミンの熱唱を期待していただろうに
ほんの触りの部分だけ歌って、はい終了
えええーっ、蛇の生殺しやでー

楽しみにしていた
「A WHOLE NEW WORLD」
レアが見事に現在の成熟した声を
当時のピュアで幼さの残る声色に変えて歌いだし
感涙に噎び入ったのも束の間
サビ部分に入るいいところで
まさかまさかのラミンとシエラ登場→交代→合唱
ま、まじですかーっ?!!!そこの二人、歌わんでええって(泣)

「ON MY OWN」 では日本語と英語が交差して
気になって入り込まれへんやん

楽曲を選択するには
私など素人には計り知れない裏事情があるのだろうし
できるだけ多くの海外ミュージカルの名曲を、
経験の浅い私たち日本人に紹介しようとして臨んでくれたのかもしれない
けれど、これだけの歌手に歌わせるのだから尚更のこと、
数が減っても然るべき「完成形」でちゃんと曲を聞かせてほしかった
専門家に拘りがあるのと同じように
日本のファンにだってそれなりに拘りはあるのだ

それに
衣装って大事やな

先日行った「ウィーン・ミュージカル・コンサートⅡ」では
出演者がちゃんと本物の舞台衣装を着けフルで歌ってくれて、
それはそれは満足いくコンサートだった
「私だけに」(エリザベート)を歌ったマヤ・ハクフォートさんはもちろん
「レベッカ」を歌った韓国のオク・ジュヒョンさんも素晴らしかった
ルカス・ぺルマン&アンネミーケ・ファン・ダムによる
ルドルフの「それ以上の」もよかったなぁ~
こちらのコンサートでは4Starsでおきた消化不良はなかった
私がウィーンミュージカルに明るくない、
ど素人だったからかもしれないが
作り手はファンのツボをちゃんと押さえているように感じられた

大好評だった4Starsにこんなに文句つけるなんて
まったくもって小うるさいババアだけれども
出演者が素晴らしすぎたからこその残念さだと
ご理解いただければ幸いです

実際彼らの歌声、歌唱力は極上であり
ラミン、シエラ、レアの組合わせが楽しそうに並んで歌っている姿を観て
これは現実なの?と頬をつねりたくなったほど
城田君もよかった
なんやかんやいって
至福の時間だったことは
間違いありません

(実は他にもものすごく気になって仕方なかった重要なことがあったけど、
このへんでやめとく)



「BEING ALIVE」

"友人たちの干渉"入り Neilは歌がベラボーに上手いわけではないのにすごくいい
"Company" New York Philharmonic Concert 2011 より
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by konekohaku | 2013-07-18 08:06 | movie・theater  

4Stars



まったく、
私たち家族ときたら
一時期ディズニー映画の「アラジン」に嵌りまくっていたのだ

“吹き替え”が大嫌いな私は
まだ子どもが幼いにもかかわらず
ビデオは(DVDじゃないよ)日本語字幕つきを鑑賞させ
映画のサウンドトラックCDも
当然、オリジナルキャストによるものを選んだ
今では剃り残した髭がうっすらと頬にちらつくほど成長した長男が
まだ小学校へ上がる前の話だ


籠の鳥状態だったジャスミン王女が
ジニーの魔法で王子に化けたアラジンに導かれて
お城から抜け出す名シーン (ア・ホール・ニュー・ワールド)

子育てに追われ若干の閉塞感を感じていた若く未熟な母親、そして
好奇心旺盛の、大人同様(それ以上?)に感性が鋭かった幼児の心は
魔法のじゅうたんのリュトモスに同化し
一瞬にしてジャスミン王女と共に大空に解き放たれた

自分の意思で未知の世界へと飛び立つ時の
ほんの少しの戸惑いとそれを打ち消す高揚感と解放感に満ちた
王女の可憐な歌声は今でも隅々まで忘れない

きっと当時の私たち親子の気持ちは
声によって表現された王女の心情と
深いところで繋がっていたのだろうと思う


後になってジャスミンの歌のパートを担当していたのは
ミュージカル「ミスサイゴン」で主役を演じた
レア・サロンガというフィリピン生まれの人であると知った

3年ほど前、ロンドンで行われた「レ・ミゼラブル25周年記念コンサート」に
レアはファンティーヌ役で出演していた


「ファンティーヌはジャスミンの人だって」

「ヘぇ、そうなんだ」


独立して離れて暮らす息子にそう言い添えて
コンサートを収録したDVDを送ってやった

私は私で彼女の歌声を注意深く、
ビブラートの襞の、奥の奥まで聴きたいがために
DVDデッキをアンプに繋いでオーディオでソフトを再生した

かつてのジャスミンの声はすっかりと成熟し
星屑のように散らばる様々な不条理や人の感情の断片を
すっぽりと包み込んでしまうほど円やかで温かに感じられた



いつだったか大阪にミュージカルを観に行ったとき
劇場で配られたフライヤーの中に
「4Stars」という東京・大阪で催されるコンサートのお知らせが入っていた

出演者は

レア・サロンガ
ラミン・カリムルー
シエラ・ボーゲス
城田優



レア・サロンガ?

行く!
P(息子の名)と一緒に絶対行く!



今回の感想はそのコンサートの時のものです


(長くなったので続きはまた)



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by konekohaku | 2013-07-02 22:50 | movie・theater  

PIPPIN



ネットでyoutubeを探っていたら
この春観たミュージカルPIPPINのレコーディングのメイキングビデオを発見





いいねぇ
いいねぇ
いいねぇ



祖母Bertheが人生をもっと楽しみなさいとpippinに諭す歌、「No time at all」の合唱部分は
舞台でも観客とBertheが共に歌いました
(2:40くらいから)

Oh, it's time to start livin'
Time to take a little from the world we're given
Time to take time, cause spring will turn to fall
In just no time at all....

あの時の高揚した気持ちを思い出しちゃったよ
ビデオではこの度トニー賞を受賞した演出家のDiane Paulusも合唱に参加している
様子が見られます


music and lyrics はStephen Schwartz
ウィキッドもこの人です
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by konekohaku | 2013-06-16 22:08 | movie・theater  

ホロヴィッツとの対話


windows8、全体の構造が掴めたらなんてことないものでした

おかげさまで快適なネットライフを送っています(ホンマかい?)

問題はTOSHIBAからSONY製品へ変えたことによる

搭載アプリケーションソフトの違い

まあそれもいずれ慣れるでしょう



さてさて先週、三谷幸喜作・演出の「ホロヴィッツとの対話」を観に行きました

出演 渡辺謙/段田安則/和久井映見/高泉淳子
@イオン化粧品 シアターBRAVA!
公式HPはこちら

なんだか中途半端な作品ではありました
でもええねん、三谷さんやから(爆)

段田さんが独特で、やっぱり素晴らしい
以前シスカンパニーのコメディに出てた時も抜群に面白かったもの
今回初めて知った、ホロヴィッツの妻を演じた高泉淳子さんも
私の好きなBernadette Petersに声やら動きやらがどことなく似ていて
一癖ある役どころにはぴったりの人選

渡辺謙さん演じる調律師は
この人当たり、どこかで触れたことがあるな~と思ったら
シュテファン・クニュップファーさん に雰囲気がそっくり(笑)
和久井映見さんもとても愛らしかった
常識的な夫婦という感じが役者さんの元来の持ち味で
滲み出ていました

個人的にウケたのはホロヴィッツの妻ワンダ(トスカニーニの娘)が
「Tea for Two」と「Night and Day」をごっちゃまぜにしていたところ
ホンマかいなとつっこみながらも
振り返ればその後の展開の暗示だったのかなとも思ったり


毎回心地よく期待を裏切られつつもまた三谷作品を観たくなる理由は
彼が私と同じ時代を生きてきた人で、
デジタルになって失われてしまった音の芯や角や艶が
そのままの状態で閉じ込められているレコード盤のように
その時代にしか存在しなかった筋の通った煌めきを彼がよく認識していて
その欠片や残影が作品の所々に散りばめられているからかもしれません

ホロヴィッツのみならず劇中の会話に出てくるロストロポーヴィチ、スターン、ルービンシュタイン
それにバイオニック・ジェミーまで

懐かしい名が聞こえてくるたび
ただただ無邪気に幸せだった若い頃の自分を思い出し
4人が繰り広げるあの時代のある夜の出来事を
微笑ましく鑑賞しました

3/30に生中継があるとかないとか…
もう一回行こうかな
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by konekohaku | 2013-03-17 23:01 | movie・theater  

Les Misérables & Miss Saigon


映画レ・ミゼラブル 2回目


前回戸惑いを感じた点が心の準備もあって
今回ずいぶんすんなりと受け入れられた
あっちの場面でもこっちの場面でも泣いちゃったよ

だけど未だに残るのはヒューバルジャンへの違和感
ハートの部分では共感しているのに
私の目と耳だけが疑問符を放出する
きっと先入観の問題だ





ミス・サイゴン @梅田芸術劇場 (ネタバレ含)


キムは本当に可愛そうだと思う
気の毒だと思う
新妻聖子ちゃんも渾身の演技を見せてくれた

だけどやっぱりこの話では泣けない

どんな暗い過去があろうとも
どんな辛い状況であろうとも
たとえ命をかけて子を託すという大義名分があろうとも

母親が幼い子を置いて先に命を絶ったらあかんと思うのだ
というか子どものことを思えば思うほど死ぬという選択肢はなくなるはずだ

ただ実際にこういう人もいたのかもしれないと
歴史的事実としてその時代に思いを馳せると
辛すぎていたたまれない気持ちにはなるけれど


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by konekohaku | 2012-12-31 12:26 | movie・theater  

once


今回ブロードウェイでは3本の舞台を観た(少ないなぁ)

まず1本目は「Once」
(ネタバレ含)


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劇場に入ってびっくりしたのが
なんだかよくわからないけど観客が大勢舞台の上でひしめき合っていたこと
バックステージツアーの日なのかと思ってポカンとして眺めていると
舞台のセットがそのまま本物のアイリッシュバーになっていて
観客にお酒を振る舞っていることにようよう気付く
おまけに出演者による演奏付き

劇場内は混雑したバーのようにワイワイガヤガヤ
舞台と観客席の一体感がノリのいいアイルランド音楽のセッションで
一気に高まったところで開演となる
これで私たちは今そこで起きている一組のカップルの物語と
同じ時間空間を共有する、目撃者となったわけだ

アイルランド人男性"Guy"とチェコ系の女性"Girl"が路上で出会うところから
話ははじまる

心に傷を持つ二人は、徐々に惹かれあっていくのだけれど
様々な事情によりストレートに感情をさらけだすことができない
彼らが無防備なまでに心を通わせ一体化するのは共に奏でる音楽においてであった

民族の壁、言葉の壁、置かれた状況の壁、あらゆる壁を設えて
それらを貫く音楽の力と雄弁さを際立たせる手法は
特に目新しいものでもないだろうけれど
キャストの上手さと迫力と
耳残りのいいメロディーラインが相まって
彼らの心の絆の深さがデュエットやセッションを通してずっしりと心に届く

実はこの作品の元になった映画はすでに鑑賞済みであった
繊細で静かで何とも言えないニュアンスを残す、いい映画だった

舞台版はというと
若干、観客を笑わそうとする計算が見え隠れし
観劇後は躍動感だったり生命感だったりの印象ばかり残った

それは、Girlがその日アンダーで
ただの不思議ちゃんにしか見えず
Guyが彼女に惹かれていく理由や微妙な行間や背景が
見えにくかったことも影響しているかもしれない

Guy役のSteve Kazeeさんはさすがだった
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by konekohaku | 2012-12-27 20:22 | movie・theater  

Les Misérables


上映中の映画「レ・ミゼラブル」を観てきました

ヒュー・ジャックマンの顔が小さすぎ、声明るすぎ
ラッセル・クロウの身体がポニョポニョしすぎ
その他もろもろ
自分のもつイメージとの違いに
最初はツッコミを入れながら観ておりましたが
終わってみればどのキャスト*にも満足
そしてやっぱり目はウルウル

アン・ハサウェイの演技が沁みました
ラッセル・クロウも私的には〇
語るように歌うこの映画では、歌もあれで問題ないのでは

*テナルディエ夫婦はキャスティングを聞いた時からゲェーやったんですけど
やっぱりゲェーでした(暴言)
二人の場面で挽肉機が出てきてたのには笑えたけど
(ご存じない方は映画「スウィニー・トッド」を見てくらはい)


以前、ジャベールを深く知る男性(?)とレミの話になったとき
バルジャンは結構したたか者
ジャベールは不器用で純粋
ということで意見が一致しました

今回舞台の時と違ってちょっと俯瞰的視点で映画を観ることができて、
改めてジャベールこそが
贖罪を受けられるべき存在のようにも思えました
彼の生い立ちやキリスト教のいう「赦し」の精神を鑑みても

決まり事を遵守することに命をかけていた人が
自分の信じる宗教の教えに背くってよっぽどのこと
ジャベールは迷える子羊、ラストシーンの仲間に入れたってほしい



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           NY地下鉄構内で この二人でレミ広告なんてさすがアメリカ



そうそう、舞台オリジナルキャストのコルムさんの司教は
見るからに慈愛に満ちて優しそうだった
でもやっぱり司教といえば
林アキラでしょ


・・・なんやかんや言って満足いく内容でしたよ!
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by konekohaku | 2012-12-26 23:10 | movie・theater  

エリザベート20周年コンサート


先日ウィーン版ミュージカル エリザベート20周年コンサートを観に行きました
@梅田芸術劇場



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ファザコン女性の特徴


1、父親を絶対的かつ完全な自分の理解者であると思っている

2、父親への精神的依存が強いので、物理的に父親とひき離れされると
  自分の身体をもぎ取られたような喪失感に襲われる

3、男性(恋人または夫)に父親の代わりとして存在することを求めるが、
  当然のことながら相手の男性は父親とは違うので、自分の思うように
  心の穴は埋まらない

4、常に、父親は自分のことを理解してくれたという記憶が根底にあるので
  目の前の男性に自分が理解されていないと感じると
  相手側に非があるように思う
  そもそも他者が他者を完全に理解することなど不可能だということに
  思いが至らない

5、被害者意識が強いあまり自分もまた相手を理解していない、
  しようとしていないということに気が付かない

6、ゆえにいつも自分は孤独だと思っている

7、精神的幼児性が抜けずいつまでも自分自身が(父親に対しての)
  子どもとして存在しているので
  結婚して家庭を持ったとしても、妻として母として未熟である




実はこれは私自身のことであります(爆)




今回ウィーン版を初めて観て
トートの位置づけやエリザベートの台詞の端々から
エリザベートという女性は典型的なファザコン体質で
姑でも宮廷でも世間の目でもなく
自身の凝り固まった精神によって自らを縛り閉じ込め、
死をもって肉体を滅ぼしてしまうことでしか自分の望む自由を
手に入れられなった、
最後の最後までそういう人だったと解釈いたしました
え?ちゃうって?

エリザベートを演じたマヤさんの体当たりの演技が素晴らしくて
至福のひと時でした
ゾフィ役の人もよかった
東宝版で観たときは
良くも悪くも少女マンガみたいな話やなぁと思っていましたが
ドラマチックで深い話だったんですね
それとやっぱり原語の力ってすごい
ドイツ語は(も)さっぱりなので字幕を追うに留まりましたが
それでも作品を理解するためには
台詞の内容を正確に受けとめることは必須と改めて思いました


それにしても「エリザベート」と「オペラ座の怪人」の構図が
よく似ていると思うのは私だけでしょうか
ファザコン女 - エリザベートとクリスティーヌ
その女性に思いを寄せるが結局は報われない優しい男性 -ヨーゼフとラウル
女性に憑りつく闇の存在 - トートと怪人

クリスティーヌが歌う「Wishing You Were Somehow Here Again」
これは私の心情ともぴったり合致した歌なのですが、この歌詞を聴くにつけ、
彼女もラウルこそが父親への思いを断ち切ってくれて
父の代わりになってくれる唯一の存在だと
淡い期待を持っちゃったのだろうなと推測します

やっぱり他人任せにせず自分自身で乗り越えんとねぇ
こういう女性と結婚すると男性は本当に大変です
フランツ・ヨーゼフもラウルも気の毒に

あ、忘れてた、ごめん、我が夫も(笑)
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by konekohaku | 2012-10-24 19:45 | movie・theater  

Don Quixote



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Kバレエカンパニーによる「ドン・キホーテ」  @オリックス劇場


CAST

キトリ:荒井祐子
バジル:熊川哲也
メルセデス:浅野真由香
エスパーダ:遅沢佑介



「高いチケット代も、くまてつなら惜しくない」

興奮の舞台を観終えて
劇場から駅に向かう道すがら
私よりはるかに上級のバレエ仲間がそう言った

キトリもかすむ、熊川バジルの素晴らしさ

熊川さんが動くたび
会場中が息をのみ、拍手喝采した
他のダンサーが
気の毒だったほどに

いやもう言葉がみつからない
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by konekohaku | 2012-10-14 17:19 | movie・theater