カテゴリ:movie・theater( 86 )

 

amore e musica


女三人賑やかに
この春宝塚を退団した霧矢大夢さんの初コンサートへ
@青山劇場



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これまで隙なく彼女を包んでいた
宝塚という特別なベールを取り払っても尚
霧矢さんの表現者としての魅力は健在
歌も踊りも安定感が半端ない

けど問題は音域

高音部は相当しんどそうだった
これさえ克服できれば(もともとは高い声の方だったそう)
今後ミュージカル界でがんがんと活躍されるのでは?
これだけのレベルで両方こなせる人って
日本ではそういないもの
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by konekohaku | 2012-10-14 17:06 | movie・theater  

Rudolf the last kiss



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フランク・ワイルドホーンによる情熱的なメロディ
デヴィッド・ルヴォーの卓越した美意識と洗練された演出

東京・帝国劇場で上演されていた「ルドルフ ザ・ラスト・キス」は
うーんと思わず唸り声をあげたくなるほど、素晴らしい舞台だった

【CAST】

ルドルフ:井上芳雄
マリー・ヴェッツェラ:和音美桜

ステファニー:吉沢梨絵
ターフェ:坂元健児

ラリッシュ:一路真輝
フランツ・ヨーゼフ:村井國夫



東宝が上質な舞台を提供しようと
赤字覚悟で大変なお金をかけ製作した作品なのだそうだ

舞台装置、小道具はほとんどウィーンから運び込み
一流のスタッフを世界中から招いたのだという

出演者のパフォーマンスも素晴らしく
特に主役の井上さんは私が今まで観た中では(たいした回数ではないが)
最高に良かった
役に対する彼の思いが
客席にいる観客に直球で伝わってくるのだ
それは千秋楽の舞台挨拶で井上君が語っていた、
ルヴォーによって気付かされたという
自分自身への抗いだったのかもしれない
(彼があんなに感極まって話すのを始めて見た)

ジョン・ケアードが演出して非常に評価の高かった
「キャンディード」がそうであった(らしい)ように
(ケアードさんも昨日観にこられていた)
上質の作品が必ずしも一般受けするとは限らず
玄人には評判のこのルドルフも興業的に厳しかったよう
「理解してもらえないのかなぁ・・・」
関係者の方の無念そうな声が耳に残る

幻のように美しい照明
空間を刻む壁
ゆったりと、または繊細な残酷さを表現するかのようなカーテン
揺らめく炎

知性と人間の根源的(本能的)エロチシズムが混在する
陶酔たる赤の世界が
もう観られないかと思うと
本当に残念

人は作品を通して表面的な部分の奥に在る「人」に感動し
それが集結する瞬間に立ち会うことを
私は最高の喜びとして求めているのだ、
そんな原点にも改めて気づかされた作品だった
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by konekohaku | 2012-07-30 07:27 | movie・theater  

einführung


映画「ピアノマニア」を観てきた。



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スタンウェイ・オーストリアの調律師、シュテファン・クニュップファーと
彼に絶大な信頼を寄せている世界的ピアニストたち。
フランスの名ピアニスト、ピエール=ロラン・エマール演奏による
バッハ晩年の傑作「フーガの技法」(THE ART OF THE FUGUE)の
録音完成までの1年を中心に描かれるドキュメンタリー映画。


オフィシャルサイトはコチラ

ネタバレバレ
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by konekohaku | 2012-06-09 00:35 | movie・theater  

Le Corsaire K-BALLET COMPANY



Kバレエカンパニーの「海賊」を観に行きました

いやいやいやいや
楽しかった~~~~~!!!!!





主なキャスト

メドーラ       松岡梨絵
コンラッド      宮尾俊太郎
アリ          熊川哲也
グルナーラ     浅川紫織
ランケデム     遅沢佑介
ビルバント      ビャンバ・バットボルト
サイード パシャ  スチュアート・キャシデ


熊川さんがやっぱり素晴らしい
ぶれない軸、キレのいい高速回転
そしてしなやかさ

彼が出演する日は
S席で6000円ほど値段が違うのですが
高い代金を支払ってでも
見る価値ありと思いましたよ



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kenを観たときもそう思ったけど
本当にしなやかな身体の人というのは
じっとしててもわかるもんやなぁ
目が釘付けになりました

熊川さん、今年で40歳になられたとか
私もがんばろっ
(ピルエット、まだ1回しかまわれまへん)
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by konekohaku | 2012-05-31 23:36 | movie・theater  

ケンちゃん



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こんな豆腐を買ったならあなたの恋も末期症状


数日前にスーパーで見つけたこのお豆腐
日持ちがするので冷蔵庫のすぐ見えるところに入れておいたら
「はよ、食べなはれ」
とおっちゃんからクレームが


kenちゃんを食べるなんてできない~~~><
でもおっちゃんの口に入るのも嫌や~


と、お豆腐ひとつで乙女心をかき乱されている
あほなkonekohakuでした



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kenの踊りは別格

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センター
(どちらもトニー賞でのパフォーマンスから)



kenファンのみなさま(って二人しか存じ上げませんが)
久しぶりにyoutubeで"a chorus line"を検索したら
新しいのが上がっていましたよー
もうご存知かも知れませんが


kenの独白は5:15くらいから


でもやっぱりkenは踊っているときの方がええなぁ、ってことで
古いけどこちらも



なんでもそうだけどコーラスラインは特にキャストがよくないと
ホントにつまらない作品に見えてしまう
彼らの生い立ちや抱えている背景に(特にオーディションに落ちてしまう人たち)
どれだけ感情移入できるかが鍵だからだ
じゃないと落ちた人も合格した人も
全員が華やかな衣装に身を包み
等しく主役として登場するラストシーンで
感動が湧き起こらないから

このオリジナルリバイバルキャストは
本当に素晴らしかった
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by konekohaku | 2012-05-12 21:54 | movie・theater  

The Artist


作品賞、監督賞、主演男優賞など
今年度のオスカー主要5部門を受賞した映画
「アーティスト」を鑑賞



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舞台はサイレント(無声)映画からトーキー(発声)映画へと
移行していく頃のハリウッド


I won't talk!
I won't say a word!



サイレント映画の大スター、ジョージが劇中で出演する映画での
字幕によるこのセリフから物語は始まります


素敵な映画やった~

話に目新しさはないし
ツッコミどころも満載

けれど重箱の隅をつつくような見方は
この映画に関しては無用であります

多くは語りたくないけれど
「余白」のある映画がいかに私たちの想像力を駆り立て
「粋」となりうるかを
無声(たまに無音)かつモノクロの世界が
いかに豊潤で雄弁であるかを
改めて認識させられたような気分


出演者が皆チャーミングで
なかでも主人公ジョージを演じたJean Dujardinには

BANG!
とハートを射抜かれました
(意味深、映画を観てのお楽しみ)


だってこんなにいい男なのよん

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ジョージの愛犬もメガ級に可愛かったです




ちょっと今回びっくりしたのは
こういう映画だったからか
隣の人としゃべりながら観ている人が多かったこと
劇場がまるで茶の間のような空間に

いつもならイラっとくる私語も
セリフを聞きとる必要がなかったので
不思議と邪魔にならず
微笑ましくすら感じました
無声映画時代の劇場にいるような
錯覚に陥ったんかしらねー


でも皆さま
劇場内では

silence please~
(またまた意味深)


いや
なかなかの映画でございましたよ、奥さま!
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by konekohaku | 2012-04-17 23:20 | movie・theater  

Extremely Loud and Incredibly Close



公開中の映画「ものすごくうるさくてありえないほど近い」を観てきた

先に原作を読んでしまってから観た映画というのは
十中八九陳腐に感じたり違和感を覚えたりするものだけれど
この映画に限ってはそういった物足りなさを全く感じなかった
人物描写、特に主人公を取り囲む人たちの描写が
かなり割愛されていたにもかかわらず、だ
それは作り手、演じ手、双方の功績によるものと思われるが
何しろ、監督のスティーヴン・ダルドリーのこれまでの代表作といわれる
リトルダンサー、めぐりあう時間たち、愛を読むひと、
どれもとても好きな映画で
特に愛を読むひとは 深く感銘を受けたあまり
今回の逆パターンで鑑賞後、原作を読み耽ったほどだったのだ、
私がこの映画に心惹かれたのは当然といえば当然か

かくして、原作のイメージが壊れないやしないかという不安は杞憂に終わり
旧知のご家族を少し離れた距離から見守っているような
そんな不思議な感覚を持ちながらの鑑賞となった

主人公は9.11の同時多発テロで最愛の父親を失った少年
哀しみ、苦悩、不安、悔恨
自らの精神的混乱を全身で訴え、父親との繋がりを求め続ける姿に
あの理不尽な痛ましい事件の
被害者家族という特異性を超えた普遍性を見出し
父を失った際の自分自身が思い出されて
ちょっと見ているのが辛くなる場面もあった
特化して描かれる少年の心の叫びは母親、祖父母、出会った人たち、
大切な人を失ったり深く心に傷を負ったすべての人に共通しているのだ


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少年を見つめる周囲の瞳・思いがとことん温かい
哀しみとひきかえに、抱えた心の傷は他者への理解と共感とやさしさを呼ぶ
誰しも、遅かれ早かれ
消えることのない喪失感とともにその後の人生を生き続けることとなり
同時に、二度とかつての自分に戻れないことを認識せざるを得なくなるが
それでも尚、人はまた人のぬくもりと共に
新たな歩みを踏み出すことができるのだと
調和のとれた配色で細やかに織り込まれた綾のごとく
やわらかな手触りで語りかけてくる作品であった


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ところでこの映画、アメリカではそう評判がよくなかったと聞く
それもわかるような気がする
心の再生は
失った人の「命」(身体ではなく)の存在をどこかで、何かの形で
自分なりに見出すことでしか
(それはご遺体を見つけるとかそういった話ではない)
または人間は所詮孤独なのだと割り切れるまで
成しえないんじゃないかと個人的には思っている
人が寄り添ってくれればくれるほど
失った人とのギャップに
余計に寂寥感を募らせることだってあるからだ

祖父役のマックス・フォン・シドーが素晴らしかった
トム・ハンクスは・・・どうやってもトムハンクスにしか見えなかった
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by konekohaku | 2012-03-20 23:19 | movie・theater  

Look, I Made a Hat


米国Amazonより
ずいぶん前に予約注文していた本、
"Look, I Made a Hat"が届いた



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"Finishing the Hat"に続くシリーズ2冊目
スティーヴン・ソンドハイム 氏が手掛けた作品のlyrics、
そしてそれについての自身のコメントなどが収められている

注文していたことをすっかり忘れていたので
訝しげに開いた箱の中から
鮮やかなピンク色の装丁が目に入ったとき
過去の自分から思いがけないクリスマスプレゼントを
もらったようなこそばゆい気持ちになった


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Nothing is quite as embarrassing for a
writer trying to be elusive as having to
explain what he means to an actor,
and that is exactly what happened to
me when Mandy Patinkin, who played
George, asked me to explain the quatrain
beginning with "Pretty isn't beautiful...."
I knew what I meant, but I hoped
I would never have to articulate it.
I was able to explain it to him enough,
however, without reducing its vague mystery,
so that he was able to sing it with passionate conviction.
It's still a favorite lyric of mine,
and I think I know what it means.

(「Sunday in the park with George」劇中歌
「Beautiful」についての、ソンドハイムの記述より)


ソンドハイム氏の一言一言に託した思い、
そして彼の作品の深淵さが窺い知れるような一節だ

この本に掲載されている作品は
"Sunday in the Park with George" "Into the Woods" "Assassins" "Passion" などなど
作者ならではのコメントに、ページをめくるたびゾクゾクする




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ソンドハイムつながりで
私の好きな"company"のラストシーンの曲、"Being Alive"を貼っておこう
転調をはさみ、相反するはずの感情を同じ歌詞で繰り返す
その絡繰りで人間の本質をもつく全くもって素晴らしい曲で、
初めてBWで聴いたとき不覚にも涙した思い出がある

舞台では主人公Robertの独唱とともに
幕が開いた時からこの作品を語るにあたって用意されていた
たくさんの仕掛けが調和となって完結へと向かう

舞台映像は最初から観た方がいいと思うので
あえてソンドハイム80才お祝いコンサートからの映像を








ソンドハイム氏の己の内面に対する冷静な炯眼に感服し
弱く、矛盾に満ち、苦悩する登場人物の中に自らの姿を見出す

そうだよ、
"It's much better living it than looking at it, Robert!"
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by konekohaku | 2011-12-17 00:16 | movie・theater  

SEMINAR


前回「つづく」と言っておきながら
長らくの放置、失礼しました

正直ハリポタねたはもうどうでもええんです
済んだことはさっさと忘れて
心は現在アラン・リックマン氏がBWにて出演中のこの作品に






うーん
独特の声、雰囲気
やっぱり素敵



だけど
どうして
世間の人は

私が
「リックマーン」
って叫んだ途端


気持ちワルっ

って言うんかえ?
(リックマン=スネイプの中の人)



美術畑出身のリックマン氏
その才能が垣間見える動画もついでに





ねぇ?
リックマン氏は洗練された
イギリス紳士なんですよ
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by konekohaku | 2011-11-05 14:49 | movie・theater  

ハリーポッターと死の秘宝 part2



愚痴っぽいほうではないつもりです
結果が変わらないものについてとやかく言ったって
時間の無駄と思っているからです


だけど今回は言わせて頂きたい

そりゃないで~(涙)



「ハリーポッターと死の秘宝 part2」を観に行きました

いえ、ストーリーがどうだとか監督がどうだとか脚本がどうだとか
細かなことを言うつもりはありません
これだけの大作なのですから
限られた時間の中で
ファンの望む最大公約数の要素を中心に盛り込むことは当然
他の多くの事はさらりと触れるだけ、または割愛されるのは映画化では常のこと


しかしながら

それに鑑みたとしても

不満が残るのはこの方の扱い



じゃん!


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       「我輩は一人の女性を愛し抜いのだ」

(Mさま、SIGMA18-50mmで撮影しました^^)  



スネイプはですね

賞金さえもらえれば後は知らねーのハンソロ@SW(すきっ♡)や
「あっしには関わりのないねえことでござんす」の木枯し紋二郎(古っ!)、
「おねえちゃん、あちきと遊ばない?」の浮浪雲(え?)

そんな私たちの脳裏から離れることのない正義の味方と並ぶ
真のヒーロー
なんですよ


ええ、彼は悪に加担した冷血人間と見せながら
実はどこまでもまっすぐでハートウォーミングなええ人やったんです

このシリーズで最も魅力的な人物と言っても
過言でなはいでしょう(はず)


これまでの映画における、スネイプを軽視したとしか思えない扱いも
最終章には彼の見せ場がてんこ盛りになるからガマンガマン!
そう思いながら観てまいりました


ですから
今回の映画の活躍を予感させるような
冒頭シーンでの

哀しみや憎しみ
それらを乗り越えることで獲得した人としての気高さを湛え
これから起こりうる悲劇や破滅を予測してもなお動じることのない
畏怖の念すら抱かせるほどの
昂然たる後ろ姿

に、おばちゃんゾクゾクしてしまいました~


そうよ!プロフェッサースネイプ!この作品は

あなたが主役!!!


・・・・・

・・・・・



それなのにさぁ

あんなにさぁ

あっさりしたカッコ悪い死に方って

あかんと思いますねん


期待度100%で観ていた私なんて

え、何?
もう死んだん?
ほんまに?


お口あんぐり
だって

まだ始まったばっかりやで~(泣)


まあ後で懐古シーンはありましたけどね


それはそれで

映画史に残るほどの(ホンマ?)完璧なる純愛を

あんなに手短に描くってどうよ?

まるでダイジェスト版、それもかなり簡単な、
を観ているようでした

いや、いいんです

本当は初めからこの程度だろうとわかっていました
深く掘り下げて人物描写をする手の作品じゃないことは百も承知


でもね
やっぱりね

リックマン氏が不憫で不憫で

(汗)


(つづく)


小柄諮問二郎、 面白い変換が出てきたので記念に
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by konekohaku | 2011-09-01 23:20 | movie・theater