カテゴリ:Australia( 19 )

 

aus 8


その日は休日で
早起きの鳥とE家の者だけがぱたぱたと音を立て
それ以外の世界はまだ早朝の静寂の中にあり
気配はなく、張りつめている空気は冷たかった

私たちは急いでシャワーを済ませると
あれもこれもとたくさん着込んですぐさま車に乗り込んだ
朝食はEママが作ってくれたベーコン・目玉焼きをサンドしたマフィン
ぬくもりのある包みを受け取ると
頭の痛みから解放されて空腹を感じていた私は
後部座席で遠慮なくがっついた

美味しい~

隣で同じく自ら作ったサンドを
豪快に頬張っているママにそう話しかけると

たいしたもんじゃないよ、マクドナドのパクリなんだから

とEが運転席から
この世代特有のしらけた表情のない声で
すかさずツッコミを入れる

ああ、エッグマックマフィンね
日本に帰ったら私もマネしてみよう

パクリであろうがなんであろうが、
ひとつひとつ丁寧に包まれた温かな銀紙の中には
ママの思いやりとおもてなしの気持ちが
いっぱい詰まっているようで
私は有難くて仕方がなかった


Eには12歳になる妹Lがいて、
彼女は中学校でrowingクラブに所属している

今日は数校が集まっての競技大会が開かれるというので
みんなで応援しに行くことになったのだ

Lは5時過ぎには大会会場へ向かって家を出たという
昨夜パーティに出かけて午前様だったママは
今朝はいったい何時に起きて娘を送りだしたのだろう
(Ekkaが開催されているこの時期はクイーンズランド州のあちこちから
ブリスベンに人が集まり、様々な会合が開かれるらしい)

ママが寝不足気味であったからか
大会会場まではEが運転した



車窓から見えるのは延々と続く大地
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ブリスベンから約100km北上し
目的地のLake kawanaへ
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会場は川のように見えたが人工的につくられた大きな湖とのこと
衛星写真でみるとこんな感じ
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会場には既にたくさんの生徒や父兄、学校関係者が集まっていた
ボートと活気ある場に思わずわぁと声が漏れる
日本の女子中高でrowingクラブなんて聞いたことがないよなぁ
さすがマリンスポーツの国
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トレーニングに余念がない生徒たち
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いよいよ競技開始
参加チームは多く、たくさんのグループに分かれて速さを競う
オールが折れたり、バランスを欠いてボートから転落する子も
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こちらは一人乗り
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想像以上に迫力があったrowing競技
水辺は本当に寒かったが
参加する者も観る者もいきいきと
それはそれは楽しそうだった
父兄にとっては一種の社交場のような感じなんだろうか

学校で寮生活を送っている娘に会いに
遠く中央地帯から応援に来ていた、
Eママの長兄ご一家にお会いすることもできた
父・母そして妹の為に駆け付けたやさしい兄
皆大きくて、温かい

残念ながらLのチームは4チーム中3位だった
しょげかえるLに
いつもは毒舌をまき散らしているしっかり者の姉Eが

ねぇ、L
3位っていうのはね、オリンピックでいうと銅メダルなんだよ!

と励ましているが印象的だった

よくしゃべり快活なママも
もたれかかるLを黙って静かに、
Lが自分の力で立ち上がり離れるまで
いつまでも抱きしめてあげていた


能動的文化に生きるオーストラリアの人たちの休日の過ごし方
傍観しているだけだったけれども
彼らの姿は原点に触れたように新鮮だった
私たちにとって
あるいはこの競技大会が
旅の一番の思い出となったかもしれない



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by konekohaku | 2012-09-01 23:31 | Australia  

aus 7


その街ならではの音がある
視覚からの情報と同じくらい
音はその場所を特徴づける

空港で聴いたアナウンスと人々のざわめき
山頂で聴いた風の音
フェスティバル会場で聴いた子どもの笑い声

切り取られたシーンと共に
私の中でその時々の音が鳴り始める


E家で迎えた朝を思い浮かべると
窓際においたスーツケースや濃藍色のカーテン、
独特なデザインが施された窓、
その奥に見える木々の記憶とともに
あのKookaburraが歌いだす

Kookaburraの歌声はこの地が楽園であることを
高らかに宣言しているようだった


もう一度聴きたくてyoutubeで探してみると
至近距離で録られた鳴き声は相当けたたましい

Kookaburraの笑い声は
広い広い空間の
澄んだ空気のフィルターを通して聴くのがいい


実はE一家の本宅は現在移転新築中で
今回私たちがお世話になったのは
ブリスベン郊外の別宅の方だった



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緑奥深い地区にあるこの別宅で
毎日私たちはまるで野鳥園の中で目覚めたかのように
たくさんの鳥たちの歌声とともに朝を迎えた



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               美しい鳥を窓から望遠で撮影




その日の朝もKookaburraは陽気に歌っていた
そして私の昨夜までの頭痛は
嘘のように消えていた
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by konekohaku | 2012-08-30 21:57 | Australia  

aus 6


Ekka会場に別れを告げ
私たちは再びバスを利用し帰路についた

後部座席にEママ、E、私、主人と並んで座る
疲れからか、気が置けない人たちに囲まれている安心感からか
ゆっくりとした振動に身体を合わせているうちに
ここが外国であることも忘れいつの間にか眠りこんでしまった



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わぁ、E、寝ちゃったよ
バスに乗ってた人、みんな笑ってた?

Eが日本に来たとき、電車の中で寝ている人が多いのに
ビックリしたと言っていたのを思い出した

大丈夫、(オーストラリアでも)アジア人はよく寝てるから
そうなんだ、と不思議に思いながらバスを降り
停留所近くの緑に囲まれたEの家へ戻っていった


実はその頃かなりきつめの頭痛が私を襲っていた
頻繁に鎮痛剤を服用していたのにもかかわらず
ここ数日間痛みはくすぶり続け
ついに抑えきれなくなったといった感じだった


頭痛が悪化した理由はわかっていた

その日の朝の気温は5~6度
相当な寒さだと思うが
オーストラリアの人は(少なくともE一家は)暖房を入れたりしない
それどころかフリージング!と言いながらも
朝からリビングの大きな掃出し窓は開けっ放しだった

ところが日中の気温は25度を超えた
真冬といえども日差しはきつく
Ekka会場で私はヌードショーよろしく
スヌード、コート、セーター、ハイネックのシャツと
人前で次々身に着けていたものを剥ぎ取り
ついには半そでのTシャツ一枚になった

そして夕方、また外気は朝のように冷え込み始める

気温が変動する度
わたしの血管は大きな収縮を繰り返し(たぶん)
それに合わせてズキンズキンと頭が痛みだす
オーストラリアの激しい寒暖差に私の身体はついていっていないのだ


その日の夜、私たちのためにEが腕を振るって夕食を用意してくれた
テーブルにつくとラム肉のソテー、マッシュポテトとビーンズをのせたお皿が
ナイフフォークとともにきれいにセッティングされていた

Eが精魂込めて作ってくれたお料理だったのに
痛みと吐き気でほとんど食べることができなかった


謝らなくていいのよ、〇〇〇(私の名)
私も日本に行った時、はじめは何も食べれなかったから


ひ弱な自分が情けなかった
何度も非礼を詫びてその日は先に休ませてもらった
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by konekohaku | 2012-08-29 20:00 | Australia  

aus 5



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Eが我が家に滞在していた時
近くの神社で秋祭りがあるというので一緒に観に行った
日本を知ってもらうにはもってこいの機会だ

所狭しと並ぶ夜店、赤い提灯、
どこからともなく聞こえてくるお囃子と人びとの陽気な笑顔
各方面を巡行していた山車は威勢のいい掛け声とともに
高台にある境内に次々と集結してくる
最後の一台が揃ったとき
男たちへのねぎらいと壮観さに人々から歓声がもれた

日本の祭りやなぁ

しみじみと、ある種感動をもって眺めていた私に
Eは冷めた調子でこう言った

何の為にこんなことしてるの?
車が集まって、それで終わり?

そうなのだ、その国の祭りを理解するのは意外と難しいのだ・・




ママの用意してくれた朝食(パン、ベーコンエッグ、フルーツ)を済ませて
私たちは近くの停留所からバスに乗った
Ekkaの会場へ向かうのである
Ekkaとは8月に開催されるクイーンズランド州最大の農業祭のこと
初日から7日目は祝日になるほど重要なお祭りらしい
運よく私たちの滞在と日が重なった



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到着したのは11頃だっただろうか、
会場は既に大勢の人で賑わっていた
Eご一家も毎年訪れるというこの祭り
開催中(10日間)は50万人ほどの人出が見込まれるそうだ
この時期だけ臨時の電車の駅ができるとか




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            会場内のスタジアムでは牛のコンテスト




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            オークション会場 牛がセリにかけられている
            手を肩より上にあげちゃだめだよ、とママ 




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               大きな建物の中には可愛い羊が




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                  私のこと見てるよね?



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                        牛



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                       牛!



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                       牛!!



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                      牛!!!


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                   馬のショーも









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 有名なストロベリーアイス 濃厚なクリームに苺がごろんごろん入っていて美味!



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         消防士のカレンダーを買うとサインをしてくれるそうな



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          土産物会場は入場制限がかかるほどの人気
          ポケモンやキティちゃんのブースも 
       こちらはどーもくん 厳しい海外生活が顔を険しくしたのか?




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               併設の移動式アトラクション会場
              Eの弟は毎年ここにだけ来るのだそう




お祭りと聞いてもっと別のものを想像していた私は
何千頭もの家畜が集まるこの祭りに
正直最初は面食らった
ちょうど3年前のEがそうであったように

しかし日本の秋祭りが五穀豊穣を願う祭りであるのと同様
Ekkaはオーストラリアの人々と酪農との強い結びつきを示していた
祭りの意義、関わり方を見ていると
彼らの本質的な部分が垣間見えるような気がした

気が付けば5時間近くいただろうか
見て触れて食べての楽しい一日だった
ジェフリー・ラッシュとニアミスだったのが
唯一の心残りだったけれども




Ekka公式HP
http://www.ekka.com.au/
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by konekohaku | 2012-08-28 22:12 | Australia  

aus 4


まだ日本に春の気配が残っていた頃
8月にオーストラリアに行けそうだと連絡を入れると
Eとママはとても喜んで
すぐさま旅行のプランを考え始めてくれた

どこか行きたいところはある?
観たいものは?
やりたいことはない?

再々尋ねてくれたにもかかわらず
熟考のあげく私たちが送った返事は
オーストラリアの美しい景色を見たい、だの
たくさんの星を観ることができれば、だの
細やかな計画を立てようとしている彼らにとってしてみれば
実に暖簾に腕押しな、曖昧な内容に留まった

Eにさえ会えれば、彼女のオースラリアに来てという
純真な思いに応えられさえすれば私たちは十分であり
それ以上のことにまで思いが至らなかったのである

具体的な希望を引き出すのを諦めたEとママは
渡豪の日が迫った8月には完璧なプランを練ってくれていたようだ
けれどその内容についてはEたちに会うまで
全く知らされていなかった

ディナーを終えて家に戻り
リビングで子犬のMと戯れながらのんびりしていると
テレビのニュース番組にママが急に反応した

見て見て! 〇〇〇(私の名)、明日はあそこに行くのよ!

顔を向けると俳優のジェフリー・ラッシュがとても賑やかな場所で
大勢の人に囲まれている映像が流れていた
カーニバルかな?
何か珍しい催しでもあるのかしら?

Ekkaよ!
ブリスベンのお祭りよ!
明日はEkkaにみんなで行くのよ!

Ekka?

初めて聞く陽気な言葉の響きに
心が躍った


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by konekohaku | 2012-08-27 20:27 | Australia  

aus 3


息を飲むような瞬間が訪れたのはその日の夜であった

お土産を渡し
3年の空白を埋めるがごとくお互いの近況を語り合っているうちに
見慣れぬはずの外の景色は
いつのまにかすっかりと闇に覆われていた
特徴のある高い木々も珍しい鳥の姿も
この国の息づかいを感じさせるものは
何もかもが影を潜め
今や薄暗い照明や日本ではみかけない大きな大きなソファー
Eとそのご一家の存在だけが
私がオーストラリアにいることを思い出させるのだった

Eご一家と私たちは2台の車に分乗して
家から10分ほどの距離にあるマウント・クーサへ向かった
ブリスベンの町が一望できる小高い山である

混雑している駐車場にやっとのことで車を停め
頂上に向かって歩いていくと、
ほどなく小さな有色のスワロを散りばめたような
美しいブリスベンの夜景が目に入ってきた

どう?きれいでしょ?
Eが同じくらいきらきらした瞳で私に尋ねる

うん、本当にきれい!

その直後だった
伏し目がちの視線を今度は少し上方にむけると
想像もしなかった世界の存在に
私たちは思わずわぁと声をあげた

頭上には静かな煌めきで埋め尽くされた
星空が広がっていたのだ

ほら、蠍座が真上にきているよ!
あの天の川を少し下がって・・あれが南十字星だ

南半球には何度も訪れている主人でさえ
弾んだ声をあげている

Eが我が家に滞在していた時
日本は星が少ない、ブリスベンではもっと見えるのにと
言っていたのは本当だった
バリ島に行ったときも夜空がきれいで南十字星も見えたけれども
これほどの感動を覚えた記憶がない

ここからの星が特別美しく見えるのは
山頂の、何も視界を遮るものがないロケーションが
まるで自分が真空の世界にぽつんと立っているような
そんな錯覚を抱かせるのと
ここ一帯に広がる森林が空の黒さを際立たせているためだろう
実際、この山頂で天文学者による星空の講演が行われたことがある
というから、地球が宇宙に浮かぶ一つの天体であり
他の無数の星に囲まれながら私たちは生活しているのだということを
改めて認識するには格好の場所なのだと思う
オーストラリアの中央地帯に行くと
さらに素晴らしい星空が見えるという
いったいどれほどの数の星が空に輝いているのだろう

景色を十分堪能してから
私たちはすぐそばにあるレストラン に案内された
Eご一家が予約してくれていた席は
どこからでも夜景が見える
全面ガラス張りの小さな個室にあった



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瞬く星空、美味しいワインとトロトロに煮込んだオージービーフ
再会の喜びに満ち溢れた会話、そして懐かしい笑顔

人生においてこれ以上の何を望むというのだろう?
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by konekohaku | 2012-08-25 20:16 | Australia  

aus 2


一旦アクセルが踏まれると
ママの爆走車はトゥウンバから私たちをどんどんと引き離し
あれよあれよという間に
ブリスベン郊外にあるEちゃんのおうちまで
大きな荷物とともに運んでくれた

お留守番をしていた生後3ケ月のビーグル犬に
熱烈歓迎されつつ
2階のゲストルームに案内してもらう

クィーンサイズのベッドが置かれた寝室とウォークインクローゼット
その奥には軽く6畳はあろうかと思われるシャワー室付きの洗面所

これまで客側の視点でその利便性を捉えていたけれど
受け入れる側からしてみても
シャワーとトイレがゲスト用に独立してあるのは楽なんだよなぁ
常に清潔にしとかなきゃとか、朝のシャワーの順番はどうしようとか
余計な気遣いをしなくて済むんだもの

うらやま~、と我が家の貧相なお風呂と洗面所を思い出しつつ
お部屋チェック

そしてカーテンを開けると部屋の前には公園かと見紛うほどの
緑の木立が広がっていた


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荷物をほどきベッドでごろりんとしているうちに
大学の授業を終えてEが帰ってきた

3年ぶりの再会
駆け寄って抱き合う私たち
どれだけ彼女のこの笑顔をもう一度見たかったことか!

Eは興奮気味に私たちを見つめながら
意外な言葉を投げかけてくる

Are you happy in Australia?

え?ハッピーかって?
もちろんだよ、E!!!
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by konekohaku | 2012-08-22 20:55 | Australia  

aus 1


空港まで迎えに来てくれたEママ
再会を喜び合い(彼女は3年前、Eの留学終了時期に合わせて来日し
我が家に泊まったのだった)
迎えに来てくれたこと、これからお世話になることなど
お礼のご挨拶をひととおり済ませると
ママは笑顔で私たちにこう聞いた

「疲れてない?私の家に行く前に
両親の家に寄ってあなたたちを紹介したいの」

間が悪いことに
数日前から体調を崩していた私は(いつもの頭痛だ)
疲れていないことはなかったけれど
横で主人が「オッケーオッケー」と調子よく返事しているので
ちょっと休みたいとは言い出せずにEママの車に乗り込んだ

遠いんですかと聞くと
うううん、近いわよ、とママは言った

(じゃちょっとご挨拶だけして
 すぐにEママのところで休憩させてもらおう)

Eママは本当に陽気な人で
プチ渋滞に巻き込まれては「あ”-っ」と悪態をつき
車に撥ねられたカンガルーを道路に見つけては
「おっと、3匹目!」と大きな声をあげる
ママの話を聞いているだけで
気分もだんだんと晴れやかに

空港からしばらくは
どこの都市にもみられる市街地風だった景色も
高速道路を進むうちに
広々とした大地が目に飛び込んでくるように



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豪快にとばすママ
小一時間ほど走っただろうか

ほら、向こうに山が見えるでしょ、あの頂上に街があるのよ!

ママの指差した方向に目をやると
遥か遥か遥か彼方、雲のようにうっすらと山の姿が・・・

えええ?あの山ですか?す、す、すごい遠いですね
ノォ~~!!! 近いわよ!!!

国土の面積が違うと
近い、遠いの距離感がこうも違うものだと
この時初めて知った


帰国してから地図で調べてみたら

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空港からご両親の家まで
東京ー静岡くらいの距離があった(汗)


ご両親の住むトゥウンバ(toowoomba)は
Eママの話だと、退職した人たちが多く住んでいるのだそう
老後をゆったりと暮らすため
各地から美しいこの街に越してくるのだそうだ
Eママのご両親も2年ほど前に仕事を引退して
ここに引っ越してこられたという
俳優のジェフリー・ラッシュはこの町の出身とのこと

美しい街並みにうっとりしているうちに到着
写真を取り損ねたので(汗)街の雰囲気はコチラでどうぞ


ご両親のおうちはそれはそれは素敵だった

こじんまりとしたリビング
絶妙な配色で彩られたゲストルーム
時代を感じさせる調度品
一族の歴史を語るような写真の数々
広く、手入れの行き届いた庭

真冬とはいうもの、
心地いいくらいのさわやかな風が私たちをやさしく包み(気温は25度らい)
聞き慣れない、柔らかな木管楽器の音にも似た平和な鳥の鳴き声が耳に届く


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               裏庭の木に鳥の姿が わかります?


"Kookaburra"という名の鳥だとEのおばあさまが教えてくれた
ブリスベン滞在中、毎日私たちはこのまろやかで朗らかな鳥の鳴き声で
幸せな朝を迎えることとなる

調べてみるとこの鳥はワライカワセミであった
オーストラリアやニュージーランド、タスマニア島などに生息するのだそうだ


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お茶で歓談した後、皆でpicnic point park のレストランへ
ちょっと遅めのランチを頂く


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        picnic point park からの眺望 右に見えるのはtable top mountain


Eちゃんのこと、トゥウンバのこと、日本の習慣のこと、昨年の震災や原発のこと
話はつきなかったが、頃合いを見ておいとますることに
また長距離を、今度はブリスベンに向かって走るのだ

お会いできて本当に嬉しかったです
また日本にもいらしてください、とご両親にご挨拶すると

あら、月曜日にこっちに来るからまた会えるわよ、とママ
近いからお互いしょっちゅう行き来しているのだそうだ

やっぱり距離感が違う(笑)
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by konekohaku | 2012-08-20 22:47 | Australia  



夏の休暇を利用して
Eちゃんに会いに行ってきました



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今度は私がオーストラリアを案内するから絶対に来て!

娘は2年前に留学を兼ねて渡豪したものの
私と主人はあちらとの日程がなかなか合わず
再会の約束は3年の時を経て
ようやく果たせたのでした

ホテルを予約するからという私たちの申し出も一蹴し
E家の素敵なゲストルームを用意し
早朝から夜遅くまで寸暇を惜しんで
あちこち案内してくれたEとママ

こんなにお世話になってほんまにええん?

日本でこれほど全面的に親切にしてもらい慣れていない私たちは
有り難く思うのと同時に、申し訳なさでいっぱいになってしまったのでした

今回の旅で何が嬉しかったって
Eご一家のみならず
Eちゃんの祖父・祖母・叔父・叔母・伯父・伯母など
一族をあげて私たちを歓迎してくださったこと

ご親戚の素敵なお宅で
洒落たディナーにご招待頂いたり
おじいさま宅の、インテリア雑誌に出てきそうな優雅なお部屋で
素晴らしい庭を眺めながらお茶を頂いたり




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広大無辺な大地と
器の大きさを感じさせるオーストラリアの人々の人柄
私たち日本人の生活っていろんな意味で貧しいんやなぁ
と考えさせられることも多かったです

次の私たちの滞在地、ゴールドコーストまで車で送ってくれたEママと
いよいよお別れの時、
身に余るほどの親切と友情にありったけの心からのお礼の言葉を述べると
Eママは感極まった様子で私を強くハグしてこう言いました

いいのよ〇〇〇(私の名)、あなたは私の娘を長い間世話してくれた

関空に到着した時点で、そのまま出発ロビーへ移動してオーストラリアに
帰っちゃうんじゃないかと思うほど、落ち込んでいたE
最初は泣き伏せていたけれど、一緒に生活するうちにだんだん元気になって
ついにはジョークの応酬で笑いが絶えなくなった日々
ピクニック、お寺めぐり、ショッピング・・・当時はまだ高校生ということで
いつも私たちと行動を共にしていたあの懐かしい秋の日
その一部始終を遠く離れたオーストラリアから
不安と祈るような気持ちで見つめていただろうEママの言葉に
報われたというよりは
彼女の母としてのEちゃんに対する深い愛情を感じて
心がじーんとしたのでした

というわけで
しばらく旅行記
続く

・・・かも?
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by konekohaku | 2012-08-19 00:11 | Australia