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Extremely Loud and Incredibly Close



公開中の映画「ものすごくうるさくてありえないほど近い」を観てきた

先に原作を読んでしまってから観た映画というのは
十中八九陳腐に感じたり違和感を覚えたりするものだけれど
この映画に限ってはそういった物足りなさを全く感じなかった
人物描写、特に主人公を取り囲む人たちの描写が
かなり割愛されていたにもかかわらず、だ
それは作り手、演じ手、双方の功績によるものと思われるが
何しろ、監督のスティーヴン・ダルドリーのこれまでの代表作といわれる
リトルダンサー、めぐりあう時間たち、愛を読むひと、
どれもとても好きな映画で
特に愛を読むひとは 深く感銘を受けたあまり
今回の逆パターンで鑑賞後、原作を読み耽ったほどだったのだ、
私がこの映画に心惹かれたのは当然といえば当然か

かくして、原作のイメージが壊れないやしないかという不安は杞憂に終わり
旧知のご家族を少し離れた距離から見守っているような
そんな不思議な感覚を持ちながらの鑑賞となった

主人公は9.11の同時多発テロで最愛の父親を失った少年
哀しみ、苦悩、不安、悔恨
自らの精神的混乱を全身で訴え、父親との繋がりを求め続ける姿に
あの理不尽な痛ましい事件の
被害者家族という特異性を超えた普遍性を見出し
父を失った際の自分自身が思い出されて
ちょっと見ているのが辛くなる場面もあった
特化して描かれる少年の心の叫びは母親、祖父母、出会った人たち、
大切な人を失ったり深く心に傷を負ったすべての人に共通しているのだ


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少年を見つめる周囲の瞳・思いがとことん温かい
哀しみとひきかえに、抱えた心の傷は他者への理解と共感とやさしさを呼ぶ
誰しも、遅かれ早かれ
消えることのない喪失感とともにその後の人生を生き続けることとなり
同時に、二度とかつての自分に戻れないことを認識せざるを得なくなるが
それでも尚、人はまた人のぬくもりと共に
新たな歩みを踏み出すことができるのだと
調和のとれた配色で細やかに織り込まれた綾のごとく
やわらかな手触りで語りかけてくる作品であった


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ところでこの映画、アメリカではそう評判がよくなかったと聞く
それもわかるような気がする
心の再生は
失った人の「命」(身体ではなく)の存在をどこかで、何かの形で
自分なりに見出すことでしか
(それはご遺体を見つけるとかそういった話ではない)
または人間は所詮孤独なのだと割り切れるまで
成しえないんじゃないかと個人的には思っている
人が寄り添ってくれればくれるほど
失った人とのギャップに
余計に寂寥感を募らせることだってあるからだ

祖父役のマックス・フォン・シドーが素晴らしかった
トム・ハンクスは・・・どうやってもトムハンクスにしか見えなかった
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by konekohaku | 2012-03-20 23:19 | movie・theater  

spy on you



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どうしようもなく
ハクオちゃんが愛おしい
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by konekohaku | 2012-03-07 00:15 |  

3/3



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あ~
今年もお雛さん出さへんかったー;;
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by konekohaku | 2012-03-03 20:31 | 生活  

calm


3月に入った途端
青い空と心地よい陽気

春は春でもちろん大好きだけど

どんよりした冬空も好きなんだよなー

いや正確には
雲の覆いで色の個性を奪い
緩やかな無彩色に統一された街と
ひっそりと眠っている木々を眺めるのが
好きなのだ

そして
高く上る太陽より
控え目に低く差し込む太陽が好き



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静けさや
暖かな部屋
艶やかな毛皮を身に纏ったハク

もうちょっと
冬の空気に浸っていてもよかったなぁ

春から夏にかけて
なんとなく急き立てられるような
気がするんだもの

私の好きな冬の日よ
しばしの間
さようなら

(前にもこんなこと 書いてました)
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by konekohaku | 2012-03-02 01:16 | 生活