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king lear



「ナショナル・シアター・ライヴ2014 リア王」を観に行ってきた。


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演出:サム・メンデス 原作:ウィリアム・シェイクスピア
出演:サイモン・ラッセル・ビール、スティーヴン・ボクサー、トム・ブルック
字幕監修:柏木しょうこ

アカデミー賞受賞監督のサム・メンデス(『アメリカン・ビューティー』)が、
シェイクスピア原作の舞台に挑む。
高齢で引退を決意した王は、国を3人の娘に分割して譲ることにする。
言葉巧みにリア王に取り入ろうとする長女と次女とは違い、
三女は率直な物言いで王を怒らせてしまうが、長女と次女には裏切られてしまい・・・。
(公式HPより)


英国で上演された舞台の映像化。映画館にて。

サム・メンデスの演出が巧い。
背広にワンピース、セットも現代風にアレンジされているが
話が進むうちにそういったディテールへの意識はかき消され
シェークスピアの描く精神世界が、時代や背景をこえた普遍性を
湛えていることを際立たせていた。
いや普遍的というよりは、結局人間というものは大昔からちっとも
変わっていないんだということを妙に納得させる。
小さなコミュニティを構成する、様々な思惑や個性を持つ登場人物。
どこにでも起こりうる家族の問題。
こうやって書くとまるで「アメリカン・ビューティ」。
きっとメンデスの得意とするところなんだろう。

主役のサイモンさんはリア王の言動を狂気ではなく
認知症(レビー小体型認知症)の症状として役作りされたそうだ。
その解釈の是非は別として、私も見ていてリア王の短絡的思考や癇癪は
「老い」がそうさせているのではと、知らず知らずのうちにこれからの自分自身に重ね
身につまされながら鑑賞していた。
若いころは冷酷と捉えていた人たちに共感するところも。

「すべてを失った人の話」、メンデスはそう言っている。
人生は喪失の連続だと、私も思う。
救いがないが故のリアリティ。
道化の扱いが面白かった。
(で、やはり字幕付きは有難い!)



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by konekohaku | 2014-08-25 06:33 | movie・theater  

patina miller



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シスターアクト大阪公演中に、会場が用意した分すべて売り切れてしまったという「Sister Act the Musical (London Cast Recording )」のCD。
ぎりぎりセーフで購入できたという知人が貸してくれた。

部屋いっぱいに広がる主役デロリスを演じたパティナ・ミラーの艶のある声。
パワフルというより、器用さや勘のよさといった天性の才能を感じさせる歌唱。
昨年PIPPINでも彼女のパフォーマンスに痺れ、終わらないでーと願いながら観たんだった。
極上の舞台に、半ば放心状態で帰路についたのももう遠い昔のことのよう。
パティナも、タイトルロールを演じたマシュー・ジェームス・トーマスも、圧倒的な存在感を見せたアンドレア・マーティンもピピンを去ってしまった。

何か情報はないかなとググっていると女優の戸田恵子さんの書いた記事を発見。
こちら

毎年NYに行ってはるんやね。
戸田さんと「特級品」について膝を突き合わせて語り合いたいなぁ。
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by konekohaku | 2014-08-05 07:11 | movie・theater  

2014年7月分


ソウルで観たもの以外の観劇記録


【ライオンキング】

作曲 エルトン・ジョン
作詞 ティム・ライス
脚本 ロジャー・アレーズ、アイリーン・メッキ
演出 ジュリー・テイモア
cast:
ムファサ   宇龍真吾
スカー    本城裕二
ザズ     明戸信吾
シンバ    島村幸大
ナラ     齋藤舞
ヤングシンバ 河森翔龍
ヤングナラ  根津桃子
ラフィキ   鄭 雅美
ティモン   川口雄二
プンヴァ   荒木勝
シェンジ   木内志奈
バンザイ   江上健二
エド     中村智志
@大阪四季劇場

息子の大学入試の最中、時間潰しに東京の四季劇場で観て以来久々の鑑賞。
見どころはなんといっても1997年の開幕からこれだけの年月が経っても未だ斬新に思える演出。卓抜したアイディアに圧倒され、まるでジュリー・テイモアの才能の泉に浸っているような感覚に。ティモンとプンヴァの掛け合いは大阪弁、東京で観たときよりずっと面白い。この日は当たりだったようで皆さん素晴らしかった。



【コジ・ファン・トゥッテ】

音楽 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
台本 ロレンツォ・ダ・ポンテ
演出 デヴィッド・ニース
ひょうごプロデュースオペラ合唱団
兵庫芸術文化センター管弦楽団
指揮 佐渡 裕
cast:
フィオルディリージ スザンナ・フィリップス
ドラベッラ     サンドラ・ピケス・エディ
デスピーナ     リュボフ・ペトロヴァ
グリエルモ     ジョン・ムーア
フェルランド    チャド・シェルトン
ドン・アルフォンソ ロッド・ギルフリー
@兵庫県立芸術文化センター

お友達に誘ってもらって珍しくオペラ鑑賞。
佐渡さんの、モーツァルトらしい生き生きとした締まりのある指揮に心浮き立つ。
美の旋律の中に潜む毒と頓着ないかのように進むコミカルな演技。危うい調和がなんともツボ。二人の姉妹の歌声が心地よかった。




【レディ・ベス】

脚本・歌詞      ミヒャエル・クンツェ
音楽・編曲      シルヴェスター・リーヴァイ
演出・訳詩      小池修一郎
cast:
レディ・ベス     花總まり
ロビン・ブレイク   山崎育三郎
メアリー・チューダー 吉沢梨絵
フェリペ       平方元基
ロジャー・アスカム  山口祐一郎
@梅田芸術劇場

エリザベス1世の少女時代から即位に至るまでの話。世界初演。
細部にまで拘って丁寧に作られているのは伝わってくるのだが(装置も衣装も豪華)、あの国・時代の荒涼感や血なまぐささが欠如しているように思え、私が持つチューダー朝の色のイメージと違っていてあまり好きになれなかった。歌も印象に残るものはなく。




【シスターアクト】

音楽 アラン・メンケン
歌詞 グレン・スレイター
脚本 チェリ・シュタインケルナー&ビル・シュタインケルナー
演出 山田和也
cast:
デロリス   瀬奈じゅん/森公美子
修道院長   鳳蘭
エディ    石井一孝
カーティス  大澄賢也/吉原光夫
オハラ神父  村井國夫
シスター   春風ひとみ・浦嶋りんこ・ラフルアー宮澤エマ
TJ      藤岡正明
ジョーイ   KENTARO
パブロ    上口耕平
@シアターBRAVA!

大阪公演を違うキャストで2回鑑賞。ラジオを聞いていたら「東宝関係者も久々に(笑)面白いミュージカルだと言っている」ととある役者さんがポロリと。実際これほどの高揚感を日本で味わえるとは思っていなかった。演出はBW・WE版とあまり変わらず。カンパニー全体素晴らしかったけれど、宮澤エマさんの透明感と力強さを兼ね備えた歌唱は特筆すべき。森さん瀬奈さん、持ち味が違ってどちらも良し。
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by konekohaku | 2014-08-01 07:50 | movie・theater