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Cabaret


@The Kit Kat Klub at Studio 54


ネットで1998年プロダクションの同作品を通して観てしまったので
どうしようかなーと迷ったのだけれど
やはり生を体験しようとチケット確保。
一人だったので2階の貧乏席(アラン・カミングがそういうんだもん)にしたが
ちゃんと椅子の横に1階テーブル席と同じランプが設えてあって
問題なく一体感を感じることができた。
客席も作品の一部であるこの舞台、足を運んでよかったと思う。
観客の盛り上がり方も半端なかった。

サリー役には直前にリプレイスされたエマ・ストーンが。
彼女は冷たさと愛嬌が同居した不思議な魅力を持つ女優さんで、媚びない色気がとてもよい。
ソロの後、ショーストップが起きるほど観客にも受け入れられていた。
アラン・カミングの妖艶さは言うまでもなく。
宿屋の女主人が悪くはないけどちょっと弱いかな~と思ったらアンダーだった。

見せかけの殷賑に隠された切なさが心に突き刺さる作品。
やっぱり好きだ~。

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僕のサインほしい人他にいる?とぼそっと聞いたのち(出待ちの人はほとんどエマ・ストーン目当てだった)お疲れだったのかスタッフに抱えられるように去っていったアラン(黄色い帽子)
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by konekohaku | 2014-12-30 20:23 | NY  

The River


@Circle in the Square Theatre

WEで話題になった作品。
ヒュー・ジャックマンが出演するというのでミーハー心でチョイス。

会場に入るといきなりアッシャーから
「トイレで一度会場を出たらもう入れないから気をつけてね。」
開演前には舞台に係りの人が上がって
「携帯を切ったか確認してください、
ダブルチェックしてください、トリプルチェックしてください。」

川のせせらぎ以外は何も存在しない異空間へと観客を誘うために徹底した態勢がとられていた。


それもそのはず、それから約1時間20分の間、
私たちは猥雑な日常からはかけ離れた精神世界に
身を置くことになったのだった。

現実なのか主人公の幻想なのか、
まるですべてが行間の中に存在するような
セリフを追うだけでは理解することのできない世界がそこにあった。

明らかなのは主人公が耐え難い孤独の中にいるということ。

こういう傾向の作品はつまらなく感じる人もいるだろうが
私は好き。
小説の中にどっぷりと浸かったような満足感、
直前に観たオペラ座の怪人が陳腐に感じるほどだった。

ヒュー・ジャックマンはタフガイのイメージのまま自然体で演技、
淡々とした時間の流れが余計に寂しさをつのらせとてもよかったと思う。


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by konekohaku | 2014-12-30 20:10 | NY  

The Phantom of The Opera


@Majestic Theatre

ノーム・ルイスさんによるBW初の黒人ファントムを観たくて
久々にマジェスティック劇場へ。

生ではないけれどDVDやCDで彼の演ずるジャベール(「レ・ミゼラブル」)、
ポーギー(「ポーギーとベス」)に触れ、
なんて素晴らしいパフォーマーなのだろうと楽しみに観劇したのだが、、、

これまで観たBWファントム(パナロ、ハワードさん、マウワー、カディア)、
それぞれもちろん個性は違うのだけれど、彼らの中に私は共通したものを感じていた。
身体は細く見るからに神経質、プライドが高くて自分勝手で、
その根底には社会や母親からも拒絶されたことによる
深い孤独と孤立感を抱えている。

ノーム怪人は外見的にも声にも包容力と温かみがあり
私がこれまで勝手に作り上げてきたファントム像とは少し異質のもののように感じてしまった。

どこかお茶目。で、なんだか陽気(笑)

最愛の父親を亡くしどうしようもない喪失感の中にいるクリスティーヌが
彼にかけた「You are not alone」という言葉、
孤独を理解している者からのその一言で
一気に崩れ落ちるあのシーンに、
今回どうも説得力を感じなかった。

これはあくまで私の問題。
ノームさんは他の作品で観たいなと思った。

他の出演者はクリスティーヌもラウルもマダムジリーも素晴らしくて
さすがBWクオリティ。
会場は心配なほどガラガラだったけれど、
ホリディシーズンに入って盛り返している様子。ほっ。


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by konekohaku | 2014-12-30 19:56 | NY  

A Gentleman's Guide to Love and Murder


@Walter Kerr Theatre

今年度のトニー賞受賞作品とあって小振りながら非常によく出来た作品だと思った。
脚本がとことん面白くて最後の最後まで大笑い。
ステージの上には丁度マリオネットを上演するときのような
赤い緞帳付きの手作り感満載の舞台が設えられているが
奥には最新のスクリーンがあり、アナログとデジタルがいい塩梅で共存していた。

キャストたちの素晴らしさといったら!
主役のジェファーソン・メイズさんは8役を演じ分けるのだが、その器用さと巧さに思わず笑ってしまう。
さすがに5役くらいから鼻につきはじめたけど(笑)。
地味ながらも安定の上質パフォーマンスを見せてくれた
ブライス・ピンクハムさんにも惚れ惚れ~。


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by konekohaku | 2014-12-30 19:43 | NY  

The Curious Incident Of The Dog In The Night-time


@ Ethel Barrymore


原作がとても良かったので楽しみにしていた作品。噂通り演出が素晴らしい。
舞台に無数に張り巡らされたライトが背景にもなり心理描写にもなり。
その規則正しい配列はアスペルガーの少年の純粋で真っ直ぐな思考や視線に
マッチしているとも、一方心を描く作品には斬新で意外な取り合わせとも取れ、
間違いなく少年とともにこの作品の主役であった。

カーテンコール後クリストファー少年が奈落から飛び出してきて
(本当にぴょんと、ロケットの発射台に押し出されたように)、
図形問題の解説と、
この作品がライトニングスタッフとパナソニックの
ライトのおかげで成立しているということを、
彼の思考そのままの淀みのない語りで駆け抜けるかのように話すと、
会場からはやんややんやの大歓声が起こった。
少年の純粋さに打たれつつも、イエイ!日本製だよと鼻高々に。


老化か時差ボケか、劇場の看板もキャスト表も、
この作品に関する写真を1枚も撮っていなかったことに帰国後気がつく。
のでPlaybill の写真を。

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by konekohaku | 2014-12-30 19:31 | NY  

2014 秋 NY


11月にふらっとNYへ行ってきた。


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タイムズスクエアにこの秋登場した世界最大のオーロラヴィジョン。三菱電機製。



当初5泊で組んでいた日程をヤボ用で急遽3泊に組み直すことに。
5日間ひたすら劇場に通い詰めようという思惑が外れ、
It's only a play、Side show、The elephant manは断念。
Side showは年明けにクローズ決定とか、ちっ。

悩みに悩んで次の5作品を観ることにした。
(毎度のことながら手抜きモードで続きます)
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by konekohaku | 2014-12-30 19:12 | NY  

2014年8~12月に観たもの


印象に残ったものを抜粋


【Twelve】 ~望月龍平シアターカンパニー

cast:
陪審員/
青木結矢
井口恭子
池田有希子
エリザベス・マリー
神田敦士 
キムスンラ
今拓哉
澤魁士
土居裕子
松原剛志
村井國夫
山口馬木也 
@青山円形劇場

「12人の怒れる男」をモチーフにしたストレートプレイ。
この作品では前科のある在日韓国人を容疑者に設定、日本人の持つ偏見に切り込んでいく。
映画でヘンリーフォンダが扮した、明達で冷静沈着なリードを演じたのは
なんと土居裕子さんだった。

円形劇場の中央に位置する舞台は劇団員の手によって時々回転、
あらゆる角度から観客は陪審員たちによる評議を目撃することに。
役者さんたちの白熱した演技、そこここに散りばめられた意外性で
時間を忘れて引き込まれてしまった。

こじんまりとした素晴らしい劇場なのに来年1月に閉館するとのこと。
勿体ないなぁ。




【マシューボーンの「白鳥の湖」】

cast:
ザ・スワン/ザ・ストレンジャー マルセロ・ゴメス
王子 クリストファー・マーニー
女王 アンジャリ・メーラ
ガールフレンド キャリー・ジョンソン
執事 ポール・スメサースト
@東急シアターオーブ


日本初演の時に観て以来の鑑賞。
何しろマシューボーンによる振付が素晴らしい。
バレエの基本を絶妙に裏切るポーズ、
音楽が同じだからこそ浮かび上がる純クラの白鳥の湖との対比。
振付による主張がこれほどまでに雄弁である作品も珍しいのでは。
ダンサーたちの荒々しい息遣いが会場の隅々にまで渡る迫力あるステージ、
中でもゲストのマルセロ・ゴメスさんの存在が際立っていた。




【エリザベート ~愛と死の輪舞】宝塚花組公演

cast:
トート 明日海りお
エリザベート 蘭乃はな
フランツ・ヨーゼフ 北翔海莉
ルイジ・ルキーニ 望海風斗
ルドルフ 芹香斗亜
@宝塚大劇場

明日海りおさんファンの同僚とトップお披露目初日を観劇。
トートとエリザベートの恋を柱にする宝塚版ってどないなん?
とさして期待もせずに鑑賞したがこれはこれで「あり」だなと思った。
(偉そうな物言いでファンの方すいません)
脚本は人物を掘り下げ描いたウィーン版には及ばないだろうけれど
美術的に統一した美しさを感じたからだ。
小池修一郎の最高傑作は宝塚版のエリザベートであり、
宝塚の中で最も完成された作品もまたこのエリザベートなんでは?
(あまり宝塚のことを知らないのにホントに偉そう、ごめんなさい)
フランツ・ヨーゼフを演じた北翔さんの安定した演技がとてもいい。
しかし肝心のエリザベートが、、、
東宝版でもエリザベートをされるとか、、、
うーん、、、、謎。



【ファーストデート】

cast:
アーロン 中川晃教
ケイシー 新妻聖子
ゲイブ  藤岡正明
アリソン 昆夏美
レジ―  古川雄大
ローレン 未来優希
ウェイター今井清隆
@サンケイホールブリーゼ

昨年BWで上演されたコメディだそうで、非常に面白い作品だった。
「ゴシップガール」などで知られるオースティン・ウィンズバーグによる脚本は
小粋で笑いどころ満載だったのだが
たとえば金融街で働く如何にもユダヤ人風のアーロンがキリスト教徒で
如何にも尻軽女風のケイシーが実はユダヤ教徒だったと知って驚くあたり、
NYでなら爆笑ものだけれど、日本の観客は無反応。仕方ない、背景が違うのだから。
キャストの方々はセリフではなく専ら面白おかしく動作することで笑いをとっていて(大変だったと思う)BWのコメディを日本で上演する難しさも感じた舞台だった。
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by konekohaku | 2014-12-29 23:03 | movie・theater