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Hamilton


最後に観たのは「Hamilton」。

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アメリカ建国の父の一人であるAlexander Hamiltonの生涯を描いた作品。脚本、作詞、作曲は「In the Heights」で有名なLin-Manuel Miranda、ハミルトン役も彼自身が演じています。

独立戦争時に頭角を現したハミルトンはジョージ・ワシントンからの絶大な信頼を得て初代財務長官に就任しドル硬貨の発行や徴税システムなどを構築、合衆国憲法を起草し、傑出した才能で今日のアメリカの基礎を築きました。しかしながらその生い立ちは決して恵まれたものではなく、建国の立役者たちが揃いも揃って名門出身だった中、私生児であり西インド諸島からの移民であった彼は異色の存在で、生涯その出自のことを周囲から言われ続けていたようです。(詳しくはwikiやロン・チャーナウの「アレグザンダー・ハミルトン伝」などご参照ください。)

元々ブロードウェイミュージカルは移民の流入とともに発展し、「主流」とされるものから弾かれた、というか入れてもらえなかった人たちが作りあげてきた文化、作品には今も人権の主張が見られ反骨精神が流れて続けています(キャバレー、コーラスライン、ウィキッド、、、、ほとんどがそう)。本作品もまさにその延長線上にあり、ニューヨークへ移住してきた歴史的ヒーローの生涯をブロンクス(マイノリティが多い)発祥のラップミュージックにのせ、配役をジョージ3世以外、黒人またはヒスパニック系で固めて表現。作者であるリン・マニュエル・ミランダの目の付け所、そして切り口の鮮やかさにはあっぱれというしかありません。

ハミルトンは女性スキャンダルを巻き起こした初の政治家でもあり、生涯心の支えとなった妻とその姉、ハミルトンを嵌めた女、3人の女性の登場が等身大の人間ハミルトンを多層的に描く重要なファクターになっていました。高潔な精神を持ちながらも攻撃的になりやすいという弱点もあったハミルトン、それは相手側に潜む差別的な目線に対するコンプレックスからくる反動だったのかもしれませんが、それだけに敵の多い彼を包む家族愛が観客の心を捉えます。

キャストは皆素晴らしく正直主役のリンが歌も踊りも一番見劣りした(笑)。客席には年配のカップルが多く女性で泣いている方が多かったですね。アメリカの繁栄を導いた偉人の、プライドをかけた最期に特別な思いがあるのかもしれません。
さて来年のトニー、何部門獲得しますかね。



cast:
Lin-Manuel Miranda
Phillipa Soo
Leslie Odom, Jr.
Renée Elise Goldsberry
Christopher Jackson
Daveed Diggs
Okieriete Onaodowan
Anthony Ramos
Jasmine Cephas Jones
Jonathan Groff


Production Credits:
Thomas Kail (Director)
Andy Blankenbuehler (Choreographer)
David Korins (Scenic Design)
Paul Tazewell (Costume Design)
Howell Binkley (Lighting Design)
Lyrics by: Lin-Manuel Miranda
Music by: Lin-Manuel Miranda
Book by Lin-Manuel Miranda
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by konekohaku | 2015-10-18 09:42 | NY  

Les Miserables


ここまで3本すべてオリジナルキャストで観ることが出来、ラッキーラッキーと調子こいてたら思わぬところで悲劇はやってきました。ああ、みぜらぶる~。昨年の経験からUSAのレミは相性が悪い気がしてどうしようかと悩んでいたのですが評判のいいアルフィー・ボーさんが出演しているなら観てみるか、とこれまた間際でしたがチケットを押えました。し、し、しかし、、、
劇場入ってすぐ左にキャスト表があり、一応確認と視線を向けた途端いきなり強烈なボディブローが。なんとお目当てのアルフィー・ボーが休演。。。あまりに唖然として交代のキャスト表だけ写真を撮ってたという(笑)。

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と言いますのは、チケットを購入する際HPにアルフィーさんは何日のソワレと何日のマチネとこの日からこの日、この日とこの日・・・は休みますよ、と事細かにアナウンスメントがあったのでした。それを避けたのにまさか出演予定日に休むなんて思ってなかったんですわー。がっくし。

ディスカウントの席だったのでサイドブロックでしたが前から4列目。視界は良好です。かなり暗然とした心持ちの中、幕が開きました。ところが、、、。ん?このヴァルジャン、いいんじゃね?お、なかなかいいよ。えっ?めちゃいいやん、ぶらぼー!。
ヴァルジャン役のWill Rayさんは良くも悪くもご本人の個性があまり感じられない方で、私のイメージのヴァルジャンそのもの。ちょっと粗忽なところもあるけれど天性の温かみがあり大きくて。アルフィーさんだともっと歌えるのかもしれないけれど、willさんも十分なレベル。変なクセもないし個性的だった去年のラミヴァルジャンより私好みでした。

キャストの中で抜群に目を引いたのはティナルディエのJoseph Spieldennerさん、本役が休みの間臨時で1週間くらいティナを演じられていたよう。見るからに気持ち悪くて人間の汚い部分が集まって形になったような感じ+コミカル。今までに観たことのないタイプのティナで、あまりに強烈&面白かったので初めて出番が待ち遠しく思ったほど。観客にも大ウケでした。いったいどんな人が演っているんだろう?年齢も素も想像つかずこの眼で確かめようと出待ちしてみますととととと、、、びっくり仰天、とんでもなく若くハンサムなナイスガイ でしたー。ようあんなに化けれるわ、いやー素晴らしい。

アール・カーペンターさんのジャベールは特に後半とてもよくて、来日コンサートで聞いたstarsとは大違い。ただ上手いのですがどことなく佇まいに「余裕」があって自殺するタイプに見えなかったわ、細かいこと言うてなんですけど。コゼットのAlex Finkeさんは去年の人より品がありました。その他のキャストの方々は大味に見えたかな。
全体的には昨年個性と個性がぶつかり合って歌合戦のように見えたカンパニーも、今回キャストががらりと変わって没個性な分纏まりよく感じました。総スタオベでしたよ。たぶん私はレミには歌が上手いとか迫力があるとかより、どれだけ細やかに感情を表現してくれるかを重視しているようでそういった意味ではやはり日本のカンパニーの方がしっくりくるなとは思いました。USAキャストはみるからに生命力に溢れていて、そこが私の感情移入を妨げているような気もします。開演前に「上演中は話をしてはいけません」とアッシャーからわざわざ注意がありw観客のマナーは昨年に比べ格段によかった。

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ステージドアに同年代か少し上かなと思われる日本人のご夫婦がいらしたのですが、奥さまがアルフィー・ボーさんの大ファンだそうで楽しみに渡米してきたのに今日はショックで、、と。気の毒なほど落ち込んでいらっしゃったので、思わず「残念でしたよね・・・でも今日のヴァルジャンも素晴らしかったですよ」と慰めにもならない言葉をかけてしまいました。心からそう思ったんだもの。そうしたら後ろに立ってらした優しそうなご主人様が大きく頷き「私もそう思いました」と。実はこのご夫婦はちょうど私の前の列に座ってらして、ラストシーンでご主人様が涙を拭っておられた姿を後ろから見ていたのでした。
体調が悪くて休演するのは仕方がないことなんだろうけれど、契約で認められているんだろうけれど、クラシック畑の人には付き物なんだろうけど、元々お休みをもらってるんだからさぁ、、。同じ時間に「ジェントルマンズガイド」を観た姪から今日もジェファーソン・メイズさんが豪快に唾を飛ばし抱腹絶倒の演技を見せていたという話を聞くと、安くないチケットを買い、万障繰り合わせやってきた(たった1回のチャンスかもしれない)お客の為に、体調を整えて最高の演技をみせてこそプロなんじゃないの?と思ってしまいました。昭和気質ですかね?いつかあの奥さまにアルフィーさんの生舞台を観るチャンスが訪れますように。


Cast:
Will Ray
Earl Carpenter
Montego Glover
Brennyn Lark
Chris McCarrell
Alex Finke
Joseph Spieldenner
Rachel Izen
Wallace Smith

Production Credits:
Laurence Connor and James Powell (Direction)
Matt Kinley (Scenic Design)
Andreane Neofitou (Costume Design)
Christine Rowlands (Additional Costumes)
Paule Constable (Lighting Design)
Mick Potter (Sound Design)
Fifty-Nine Productions (Projection Design)
Christopher Jahnke (New Orchestration)
Stephen Metcalfe and Stephen Brooker (Additional Orchestrations)
Lyrics by: Herbert Kretzmer
Music by: Claude-Michel Schonberg
Book by Alain Boublil, and Claude-Michel Schonberg
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by konekohaku | 2015-10-15 23:10 | NY  

Fun Home


今年のトニー作品賞を受賞した「FUN HOME」を観ました。葬儀屋(funeral home)を家業とする家庭に育ったカトゥーニストであるアリソン・ベクダル。彼女の自叙伝的作品「ファン・ホーム ~ある家族の喜悲劇~」が原作の新作ミュージカルです。
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「自分の人生の始まりが父の人生の終わりになるなんて」
作中では現在のアリソンが父親との日々や自分の成長を回想。思い出すままに少女時代、学生時代のアリソンが交差します。時には3人が同時に舞台に存在、時系列もバラバラです。ゲイであることをひた隠しにしていた父親。一方父の秘密を知らなかったアリソンは幼少期から女の子らしくあることに違和感を覚え、成長とともに同性に興味を持つ自分に気付きはじめます。ついにレズビアンであることを両親に告白、その後まもなく父親は自ら命を絶ってしまいます。隠れゲイだった父親の死は、自分がレズビアンであることを「オープン」にしたことと関係しているのではないか?事故だった可能性も残されていますがアリソンは自殺と確信、苦悩します。


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                          Broadway.comから



「ダディこっちに来て、今すぐ。パパが必要なの。ねぇ話を聞いてよ。飛行機ごっこをしたいの。」
1時間45分(休憩なし)の上演の間に3人のアリソンから発せられる夥しい数のDaddy, Dadという言葉。この作品はアリソンの父親への思慕の情に溢れています。結びらしい結びはなく、これから先の人生へ羽ばたいていくために、父親との思い出や家族と過ごしたこれまでの半生を正直に丁寧に冷静になぞるアリソンの姿が描かれているだけ。決して暗い作品でもお涙頂戴でもなく、ユーモアを交えながら誠実に作られているという印象です。ちなみにトニー賞でのパフォーマンス、小アリソンの「Ring of Keys」はずいぶんと後半で歌われます。一通りアリソンのこれまでのセクシャルマイノリティな人生見てきた後ではじめて私たちは彼女の出発点を目撃するわけです。ある日突然、意図したわけでもなくごく自然にある女性に目をとめる幼いアリソン。これは大変意味深い。
円形劇場のぐるりと客席に囲まれた舞台の上にあるのはピアノ、ソファ、机程度。セリがあり棺やゲイユニオンのドアなどが出現します。背景がないのでライトニングには工夫が凝らされていました。舞台の端には小さなバンドが控えていて音楽は生演奏。シンプルであるが故に脚本や極上のパフォーマーによる演技の質の高さ、そして何より、誰も侵害してはならぬ人生の「尊さ」が浮かびあがります。これほど深く心に染み入りひっそり涙した作品はないかも。この春観たGypsyに続き、愛おしくてずっと大切に抱きしめていたい、そんな作品に出会えました。






Cast:
Michael Cerveris
Judy Kuhn
Beth Malone
Sydney Lucas
Emily Skeggs
Roberta Colindrez
Zell Steele Morrow
Joel Perez
Oscar Williams

Production Credits:
Sam Gold (Direction)
Danny Mefford (Choreography)
David Zinn (Set and Costume Design)
Ben Stanton (Lighting Design)
Kai Harada (Sound Design)
Chris Fenwick (Music Direction)
Lyrics by: Lisa Kron
Music by: Jeanine Tesori
Book by Lisa Kron
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by konekohaku | 2015-10-13 20:01 | NY  

An American in Paris


初日のソワレは「An American in Paris」を観ました。
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映画「巴里のアメリカ人」が大好なので絶対に観たかった作品。大変美しい舞台でした。いろいろと思うところがあったので3つの点から振り返ってみます。

1、映像
舞台で使われるデジタル映像にはたいてい辟易する私ですが、今回のプロジェクションマッピングは一味も二味も違いました。主人公ジェリーは画家という設定、映画でも絵の中に入り込んで踊る有名なシーンがありますが、今回はそれをさらに進化させ映し出される背景はジェリーの描いた風景画とおぼしきもので、まるで彼のスケッチブックの中身を眺めているよう。第二次世界大戦後のパリを思わせる手書きのノスタルジックな風景が素敵な恋物語に非常に合っていました。ジェリーが池に落ちるシーンなどうっとりで、そのアイディアに唸りましたよ。

2、パフォーマー
主役はアメリカン・バレエ・シアターのロバート・フェアチャイルドと英ロイヤル・バレエ団のリアン・コープ。ダンサー陣は脇まで有名バレエ団からの起用だそうです。ロバートさんは普通に演技しているときは若干存在が薄く感じられることもあったのですが踊りだすと別人のように雄弁に。いい声ってわけではないですが歌も歌えます。コープさんはとにかく優美~。トニー賞パフォーマンス冒頭でも踊ったあのシーンは圧巻でした。会場中を虜にしたと思います。
難を言えば、バレエダンサーは人間離れした美しさで踊るのでバレエの世界ではそれが芸術性に繋がるものも、ミュージカルとなるとどうなんかな?という疑問が。ジーン・ケリーの踊りはセオリーに則ったバレエとは対極の、独学か?と思ってしまうほどの個性で、すごくチャーミングかつ人間臭く、役柄の画家として未熟な点もずっと片思いだったヘタレ時代もラストシーン直前のショボーンにも説得力がありました。一方お二人の踊りは素晴らしくて十分に見応えあったのですが、演技力が同様に際立っている訳ではないので、動きがきれいだなぁ、上手いなぁで終わってしまい映画に接した時ような胸アツにはなれませんでした。ストーリーが少し変わっていたことも影響しているかも。

3、音楽
出演者たちがいい意味で美のベールで隠れていたので、その分楽曲の素晴らしさが浮き上がり、この作品の真の主役はガーシュインだったんだ、と今更ながらに気付かされました。当然ですね、「巴里のアメリカ人」の楽曲が初めにあって、そこから映画を作ったのですから。NYブルックリン出身の作曲家ということもあってか、観客がガーシュインの楽曲に特別な親しみを感じていることも中にいて伝わってきました。"S Wonderful"の曲が流れた始めたときは拍手が起こりましたよ。

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総合点では完成度の高い作品だと思います。まっさらな気持ちで観ていたらもっと違って見えたかもしれないな。それがなかなかできないんだけど。


トニー賞のパフォーマンス


Cast:
Robert Fairchild
Leanne Cope
Veanne Cox
Jill Paice
Brandon Uranowitz
Max von Essen

Production Credits:
Christopher Wheeldon (Direction and Choreography)
Bob Crowley (Set and Costume Design)
Natasha Katz (Lighting Design)
Jon Weston (Sound Design)
59 Productions (Projections)
Rob Fisher (Musical Score Adaptation, Arrangement and Supervision) Christopher Austin (Orchestrations)
Sam Davis (Dance Arrangements)
Todd Ellison (Musical Supervision)
Don Sebesky and Bill Elliott (Additional Orchestrations)
Lyrics by: Ira Gershwin
Music by: George Gershwin
Book by Craig Lucas
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by konekohaku | 2015-10-11 13:31 | NY  

Something Rotten!


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Bwayのマチネ公演は14:00に始まるものが多く11:00頃の到着便だと結構ぎりぎり。ジョン・F・ケネディ空港からミッドタウンまではタクシーでも電車でも1時間くらいですが税関が大混雑していたり予期せぬトラブルがあったりするとアウトです。そう、昨年は同行者に想定外のトラブルが起き劇場に入れたのはなななんと16:00頃> <。

今回も何が起きるかわからない&どうしても観たいものは他の日に押えてしまった、で初日のマチネの時間帯はホテルで寝てよっかなと思っていたのですが、離日直前にいやいや、やっぱりそれはせっかくなのに勿体ないから何か観よう、消去法でSomething Rotten!にでもするか、と慌ててチケを手配しました。「予定通り」ぎりぎりでしたが時間前に劇場に入り観劇、しかし作品は「想定外」に面白かった!!!

16世紀のロンドン。劇作家である主人公の兄弟はシェイクスピアをこえる何かを作りたいと悶々としている、そんな時ノストラダムスから未来の世界では役者がセリフに音楽を付随させ演じるという予言を聞き「オムレット」という世界初のミュージカルを完成させるに至る、そしてシェイクスピアはその台本がほしくてたまらない!(後にハムレットを書くわけですね)という、まあね、どこか既視感のあるコメディで話の筋は正直たいしたことありませんー。

では何がそんなに気にいったかと言いますと、一言でいうと役者が巧い!特にオジサンたち(いや、ひょっとしたら私より年下の人もいるかもかも)。こんな不真面目でおちゃらけた話をいぶし銀の匠たちが実に真摯に演じていて、見事に客席から笑いを取っているんですわ。弾丸のように交わされるセリフ、超がつくほど絶妙な間、歌に踊りも(タップもね)。それがノリでやっているようですべて完璧に計算され、稽古を重ねた上で成り立っているという確かさが伝わってくる。歌だけ、とか演技だけ、とか踊りだけとか、もしくはその内の2つくらいなら特化している人はたくさんいるけれど、全てをあのレベルで仕上げてくる人たちって少ないですしね。まぁー器用。名人芸を堪能させてもらいました。

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それにBWではお決まりのようになってきているけどパロディがやっぱり面白い。もうええって、っていうほど出てきます。声をあげて笑っちゃったよ。しかし難をいえばどうしても二番煎じに見えちゃうので良く出来た作品なのに賞を逃したのはそれかな、と。売れっ子Casey Nicholawの振付も全く飽きさせることなく迫ってきて、キレッキレのダンスシーンに見入ってしまいました。ホテルで寝てなくてよかったわー。

Cast:
Brian d'Arcy James
John Cariani
Christian Borle
Heidi Blickenstaff
Brad Oscar
Kate Reinders
Brooks Ashmanskas
Peter Bartlett
Gerry Vichi
Michael James Scott

Production Credits:
Casey Nicholaw (Direction and Choreography)
Scott Pask (Scenic Design)
Gregg Barnes (Costume Design)
Natasha Katz (Lighting Design)
Peter Hylenski (Sound Design)
Phil Reno (Music Direction/Conductor)
Glen Kelly (Musical Arrangements)
Larry Hochman (Orchestrations)
Lyrics by: Wayne Kirkpatrick and Karey Kirkpatrick
Music by: Wayne Kirkpatrick and Karey Kirkpatrick
Book by Karey Kirkpatrick and John O'Farrell
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by konekohaku | 2015-10-10 09:32 | NY  

2015秋 NY


シルバーウィークは姪とNYへ行きました。

私も姪も9月末に行くのは初めて。オータムインニューヨークだぁ~、きっとこんなん↓
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だよ。楽しみーーーー!
と大盛り上がりだったのに到着してみれば


こんなん↓でした。
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しかも蒸し暑いし。(日中は30℃くらい)昨年11月末はすでに真冬だったよ?ってことは10月に行かなあかんの?難しいなぁ。


今回劇場が休みの夜に初めてブルックリンのダンボ地区からの夜景を見に行きました。あんまり上手に撮れてないけど相変わらずのiphoneなので許してつかあさい。
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ということで紅葉を愛でることはできませんでしたが恒例の劇場詣ではばっちり、ぼちぼち感想を書いていきます。しかしフィレンツェは〇国人観光客でごった返していたのにNYでは全然見かけなかった。人気ないんかしら?
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by konekohaku | 2015-10-08 22:37 | NY  

2015夏の旅~イタリア5


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さて肝心のフィレンツェ。あまりにも心動かされたものだから、自分の陳腐、稚拙、表層的な言葉で書くのを躊躇し続け今日に至る(笑)。吐き出したとたん、シャボン玉みたいに、心の中で複雑に張り巡らされていた大切な思い出が一瞬で弾けてしまいそうなんだもの。


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訪れた美術館は今回は3つだけ(+ヴェネチア1)。これでも私たちが咀嚼するには多すぎるほどの量でした。今はどこも写真撮影可に。


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今回の旅で最も強烈に私たちの心を捉えたサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。一つ一つの小さな大理石にも美意識が感じられるこの建築物、放置されていた期間も含め完成には約600年の月日がかかっているのだそう。
聖堂であることから(宗教的な)神と対峙し聖人たちを記憶するホーリーな場所であるのだけれど、妥協のない建築技術に支えられた威圧的な姿と細部に至る拘りに、不遜なまでの人間の顕示欲やら傲然とした部分が表出しているように感じました。そこに一番惹かれたかな。超越したものに対する敬畏の念と、同時に人としてのルーツを再発見したような気持ち。

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内部。床の装飾も素晴らしくて。1478年、この美しい空間において対立していたパッツィ家の者にメディチ家兄弟が襲撃され弟は死亡、兄のロレンツォは助かります。首謀者たちは絞首後ヴェッキオ宮殿の屋上に晒されたとか。殺された弟ジュリアーノの思い人は非常に美しい人でボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」↑ の女神のモデルと言われています。

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帰国前日に撮った夕暮れ時のポンテ・ヴェッキオ。建物のように見える橋の上の部分は襲撃を避けるためにメディチ家によって設けられた専用通路で、住居であるピッティ宮からウフィッツィまでを貫き現在も回廊として保存されています(ヴァザーリの回廊)。公開されている時に通ってみたいな。

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           別の日に撮ったもの。ウフィツィ美術館から。


道行く人々は紛れもなく今を生きる人たちでありながら、そこここに過去の偉人たちの残像が共存し、その後ろ姿を追いかけながら彼らの偉業をこっそりと覗いていたような今回の旅。こんな非日常の異空間においても茶の間の寛ぎを携帯してきたかのごとく、安心感と笑いをもたらしてくれた同行者にも感謝せねば。さよならイタリア!また来るね。
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通行の邪魔になりそそくさと停止したので尻切れトンボですが、、、
         


    
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by konekohaku | 2015-10-07 23:51  

2015夏の旅~イタリア4


旅先では疲れるからあれもこれもと欲張らないで的を絞ってのんびりと、と言っていた夫、ヴェネツィアから戻った夜突然「明日はピサの斜塔を見に行きましょう」とのたまう。そういえばそもそもこの旅行、6月のとある日お盆はフィレンツェへ行こうと急に言い出したのも夫だった。え~っ夏は暑いよ~、高いよ~、来年のGWにしない~?といっても「行ける時に行っておきましょう」と彼はその主張を曲げなかった。前述のとおり、実際私たちを取り囲む環境は目まぐるしく変化していて、「行けるときに」というのは本当にそうなんだった。だから今回も素直に従うことにしました。あの時ピサに行ってれば~って彼が後々思わずに済むように。


~~~  MEMO   ~~~
・ヴェネツィアへ行くとき利用した高速列車Frecciargentoはピサには停車しない。普通列車または快速列車を利用すること。予約不可。
・Livorno行きに乗ってPisa Centrale(ピサ中央駅) で下車する。ピサ中央駅からピサ大聖堂までは徒歩20分。
・駅に改札はないがホームに検札機があるので購入した切符は必ず機械に通し日付と時間を刻印すること。
・推測される、夫がピサに行こうと思いついた主な理由は次の2つ。その1、フィレンツェから近い。電車で1時間ほど。その2、ピサはガリレオ・ガリレイの故郷である。
      ~~~~~~


翌日サンタ・マリア・ノヴェッラ駅のチケット売り場へ行くとピサ行きの切符はあそこのタバコ屋で買ってね、と係りのおじさん。えっ?切符をこのチケットブースじゃなくてタバコ屋で買うの?おじさんが指さした方を見るとキオスクのような小さな売店が。半信半疑で近寄ってみるとそこに行列ができていて、皆イタリアのマンマのような女性から切符を買っていました。チケットブースは座席指定のある列車だけ取り扱っているのかしらん?謎。

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皆に倣ってピサ行きまでのチケットを手に入れました。ところでワタクシのiphoneさまは今日のピサは夕方まで雨だという。何度チェックしても変化なし。で、雨具を用意しました。この時期雨は少ないのにツイテないわ、、、と思って到着してみると・・・↓ iphoneもええ加減(笑)。
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上の写真は駅前を写したもの。私たちはさっそく斜塔をめざします。地図で確認すると正面の建物の右手からも左手からも行けるのですが、人の流れはほぼ右から。たくさん人が歩いているので付いていくことにしました。

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ピサの斜塔とはピサ大聖堂の鐘楼を指すのですが近くを流れるアルノ川の土砂が堆積した上に立っているためそもそも地盤が悪く、建設の途中で早くも傾き始めたのだそう(着工は1173年)。一時期5度以上の傾斜があったのがその後の対策により現在は4度程度だとか。2001年に崩壊防止対策工事が終了し今は頂上まで登ることが可能です(要予約)。ガリレオが落体の法則をピサの斜塔で証明したという話がありますが、それは弟子の作り話ではないかという説が有力。そんなことやあんなことを頭に過らせながら、アルノ川を渡りどん突きのように見える石塀を道なりに左折すると、前触れもなくいきなり目に飛び込んできた光景に夫と二人で大爆笑。えええええーっホンマに傾いてるわぁ~~~。

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それまでたらたらと歩いていた私たちも思わず足早に。近くで見ると相当アンバランス。

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気になる足元は大理石で麗しく固められて。
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想像以上のインパクトに来た甲斐あったねーを連発。


斜塔に別れを告げ近辺をぷらぷらと。
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しばらく橋の上に佇み当時と変わらぬはずの川の流れに遠い遠い過去を見ていました。ガリレオもこの地でこうやって風を感じていたんだよね、と。
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                        アルノ川
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by konekohaku | 2015-10-04 21:13 | Italy  

2015夏の旅~イタリア3


フィレンツェから少し足を延ばして日帰りでヴェネツィアへ行ってみました。
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フィレンツェからヴェネツィアまでは列車でわずか2時間ほど。チケットは事前にココ でサンタ・マリア・ノヴェッラ ~ サンタ・ルチア間の往復切符を予約。さんた~るち~あ、よ。予約の時からテンションあがっちゃった。早割や日帰り割引もありました。
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駅に改札はなく予約画面の印刷を車内で提示するのみ。ホーム番号を駅の電光掲示板で確認して列車を待ちます。


サンタ・ルチア駅を降りると目の前が水上バスの乗り場です。チケット売り場らしきものがすぐ目に入るのですがどう買えばいいかわかり難い。てか混んでて無駄にウロウロするのが面倒だった。で、駅を出てすぐ左手にある案内所で「サンマルコ広場まで行きたいのですが」とおずおずと尋ねてみることにしました。するとそこでも水上バスのチケットを購入することができ、丁寧に乗り場の番号や乗り方まで教えてくれました。もちろん英語が通じます。私たちは片道切符を購入。


通勤ラッシュ時のように混雑した水上バスに揺られ目的地へ着きました。青い空と水面の煌めきがまだ見ぬ土地への訪問を歓迎してくれているかのよう。飛び込んできた景色があまりに美しくて、あらーアドリア海の女王と謳われるわけね、と瀬戸内海のスダチ夫婦はこの時点で心を鷲掴みにされたのでした。対岸に見えているのはサン・ジョルジョ・マッジョーレ教会。


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水上バスを片道切符したのはサン・マルコ広場ーアカデミア美術館(ヴェネチア派が堪能できます)ーリアルト橋-サンタ・ルチア駅と時間をかけてぐるりと街歩きする作戦だったから。ヴェネツィアもかつては地中海屈指の海軍国家だったとか、ナポレオンに侵略されていたとか、歴史的に尖った過去で綴られた場所ですが今となってはそれも全く信じられない。入り組んだ狭い路地には車は一台も存在せず、張り巡らされた水路を悠々と移動する舟が人々の生活を支えていて、強烈な日光を背景に視覚的にはまさに別天地そのもの。しかし最近は地盤沈下や人口流出が深刻な問題になっていて(サン・マルコ広場の浸水ニュースは有名ですもんね)ところどころで目にした老朽化し人の気配のない建物に現実の厳しい状況を垣間見てしまうのでした。


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ところで最近旅に出るとその土地の音を録音することにしています。音の情報は時に写真以上に肌で感じた記憶を呼び戻してくれますからね。今回もサン・マルコ広場のオープン・カフェで軽食を取っているとちょうど正午知らせる寺院の鐘が鳴り始めそれを収めることができたのですが、、、どうやってUPしたらいいのかわからず(残念)。いくつ鐘が存在するのか知りませんが小さな音から始まり次々と荘厳な響きが重なっていく様はまるでオーケストラの演奏のようでした。


予定より早く駅に着いてしまったのでチケットブースで列車を2本前のものに変えてもらいました。空きがあれば可能なようです。ちなみに駅のトイレは有料。
これまでどっぷり浸かっていた異文化とは真逆に、車窓からの景色は場所によっては日本で見るそれにとてもよく似ていて、ふと留守を預かってくれている子どもたち、退屈しているだろうハク、旅の前日に会った年老いた母親のことを思い出しました。
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変わりゆく風景に驚いたり、撮影した写真を繰って笑いあったり。列車の移動もなかなかいいもんですね、と夫と話しながら再びフィレンツェに戻ったのでした。
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by konekohaku | 2015-10-01 20:14 | Italy