三つ子の魂、中年まで
今回の同窓会に出席したのは20数人あまり
その中で特に会うのを楽しみにしていた友人がいた
Aさん、という名の彼女は
とても美しい女性で(目がジュディオングなのだ!)
かつて着ていた愛らしいファミリアの服が
シックで落ち着いた大人の服に取って代わったこと以外は
やさしい笑顔も穏やかな雰囲気も
昔のままだった
実は彼女、私の小学生時代の観劇友だったのである
阪神間に住む方なら
1度や2度ならず宝塚歌劇を観に行かれたことがあるだろう
近所の〇〇ちゃんが宝塚音楽学校に合格された、とか
隣にヅカガール(今もこんな呼び方する?)が住んでいる、とか
知り合いが劇団関係者であるとか
そんなことも普通におありになるだろう
“宝塚”はそれくらい身近な存在である
そんな環境であるからして私たちはごく自然に
毎月のように宝塚歌劇を観に行っていたのである
当時は月・星・花・雪の4つの組があって
鳳蘭さん、汀夏子さん、安奈淳さん、大滝子さんなどが活躍されていた
ベルばらも初演から観ていてオスカルを演じた
榛名由梨さんが一躍人気者になったのを
びっくりした思いで見ていたのを覚えている
学校で同じクラスだった私たちは
いつも宝塚の話題で盛り上がってた
聞きたくもないだろうに担任を捕まえて
如何に汀夏子が魅力的であるか、如何に鳳蘭がカッコいいか
力説したりしていた
中学へ入った後もしばらく一緒に行動していたけれど
学校が離れてしまったこともあり
何より私たちが“宝塚”を卒業してしまい
いつの間にか毎年かかさずやりとりする年賀状で
「お元気ですか?一度会いたいね」と挨拶するだけの仲になってしまっていたのである
本当に久々にお会いしたAさん
久しぶりだね~、おじさま、おばさまはお元気?
今どうしてるの?
そんな挨拶から近況を話すうち
お互いに大笑いしてしまった
Aさんも私と同じく、いえ、私よりはるかにツワモノの
演劇オタだったのである
(すいません、もうちょっと続きます)
by konekohaku | 2010-04-03 21:53 | roots